プジョーe-3008 詳細データテスト 快適で取り回し良好 効率はクラス平均並み 走りは物足りず
公開 : 2024.09.14 20:25 更新 : 2024.09.19 03:59
ステランティスの新プラットフォームを用いるプジョーのEVは、快適性や利便性、質感などが高く、e−CMP系の従来モデルを超えるポテンシャルを感じさせますが、走行性能や充電性能などについては今後の改善が待たれます。
もくじ
ーはじめに
ー意匠と技術 ★★★★★★★☆☆☆
ー内装 ★★★★★★★★☆☆
ー走り ★★★★★★★☆☆☆
ー使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
ー操舵/安定性 ★★★★★★☆☆☆☆
ー快適性/静粛性 ★★★★★★★★☆☆
ー購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆
ースペック
ー結論 ★★★★★★★☆☆☆
はじめに
ステランティスの兄弟ブランド同様、プジョーは最近まで、電動モデル導入に際して、使用できるプラットフォームのテクノロジーに制限があることを受け入れなければならなかった。2019年にe-208で初採用されたe-CMPアーキテクチャーは、コンパクトクロスオーバーからCセグメントのハッチバックやワゴンまで、幅広く使われてきた。しかし、ライバルたちがより大きな電動ファミリーカーへの参入を熱心に進める中で、プジョーはより適切な土台を欲しながらも、機会を待たねばならなかった。
ようやくそれを得たのが、今回のテスト物件だ。STLAミディアムと銘打った新開発プラットフォームを用いるe-3008は、サイズの大きいファミリー向けEVの購買層を狙うステランティスが、今後放つ多くの新型車の先陣を切るモデルである。この5ドアSUVクーペは、近く投入される7座のe-5008よりわずかに小さくて背が低く、ルノー・セニックE-テックやヒョンデ・アイオニック5、BMW iX2、ボルボEC40などと競合する。
プジョーにとっては、自社の小型EVより長い航続距離や優れたパフォーマンス、早い急速充電を実現できるポテンシャルを秘めたモデルだ。ツインモーターの4WDも用意できる。デジタル技術やラグジュアリーなキャビン、ビジュアル面の魅力などは、大幅な上位移行も示している。