【モントレー・カーウィーク】 幻のホンダ車も登場!  ウェッジシェイプカーがペブルビーチに集結

公開 : 2024.09.11 17:45

幻の1984年ホンダHR-Xも登場

後半のカテゴリーでは1979年アストンマーティン・ブルドック、1988年チゼータV16T、1993年ベクターW8に加えて、日本からの出展となる、ケン・オクヤマ・カーズの2017年コード0が選考されている。

このモデルは未だカタログに載っているいわば現行車種であり、ペブルビーチにおける審査対象モデルとして最も新しい1台だ。

1984年のコンセプト、ホンダHP-X。NSXに向けた提案だったとされる。
1984年のコンセプト、ホンダHP-X。NSXに向けた提案だったとされる。    越湖信一

ちなみに審査対象モデルとしてペブルビーチに日本車として出展するのは、1968年トヨタ2000GTに継いで2台目になるという。

このモデルは奥山氏自身がストラトスHFゼロへのオマージュとして製作したものであるから、今回のペブルビーチにそのストラトスHFゼロと並んで展示されたことは、コード0にとって最高のシチュエーションと言えよう。

そしてもう1台、日本からのコンセプトカーが登場した。1984年ホンダHP-Xである。

当時、ホンダがピニンファリーナとデザインコンサルティング契約を結んでおり、市販車にそのアイデアが活かされることはなかったが、未来のNSXに向けての提案であったとされている。

モーターショーの展示以来、ずっと倉庫に眠っていた個体を今回の展示のためにピニンファリーナのワークショップにて徹底的にレストレーションが行われたという。現車もたいへん美しい仕上がりであった。

筆者とすれば、やはりジウジアーロのマセラティ・ブーメランも一緒に並んで欲しかったところだが、これだけのモデルを集結させたペブルビーチのコミッティには大きな拍手を送りたい。

オフィシャルウェブサイトにもいろいろな資料がアップされているのでぜひ覗いてみて頂きたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    越湖信一

    Shinichi Ekko

    イタリアのモデナ、トリノにおいて幅広い人脈を持つカー・ヒストリアン。前職であるレコード会社ディレクター時代には、世界各国のエンターテインメントビジネスにかかわりながら、ジャーナリスト、マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン代表として自動車業界にかかわる。現在はビジネスコンサルタントおよびジャーナリスト活動の母体としてEKKO PROJECTを主宰。クラシックカー鑑定のオーソリティであるイタリアヒストリカセクレタ社の日本窓口も務める。
  • 編集

    平井大介

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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