ロータス・エリーゼSカップ

公開 : 2015.01.14 23:55  更新 : 2017.05.29 19:24

■どんなクルマ?

デビュー当初より数々のバリーション展開をしてきたエリーゼの最新版を試す。エリーゼ以外でドライビング・プレジャーを味わうことなど考えられないエンスージアストに向けた1台、という立ち位置のモデルである。

エリーゼSカップという名前が与えられたこのモデルは、正式にはレース車両のロード・ゴーイング版。そんなウリ文句これまで何度も聞いたことあるよ、と立腹することなかれ。今回(こそ)は正真正銘の本物だ。

ベースとなったのはエリーゼ・カップR。緩やかな加給を与えることにより275psを発揮する、アマチュア・レース専用機として今も世界のサーキットを走り回っている硬派なモデルだ。

これに準じてテスト車両もエアコンやコンフォート・パッケージの類は取り払われ、エアバッグなど公道を走るうえでの最低限の装備に限られている。ちなみにFIA公認のロール・ケージやバケット・シートは付いていない。

ともすれば中途半端な感じもしなくはないが、もう少し詳しく見ていくことにしよう。

サスペンションはカップRと同じのものを用い、当然基準車より硬い。フロントのアンチ・ロール・バーは調整式となる。エアロ・パックもカップRと同じであり、キル・スイッチや消火器も引き継がれている。

車両価格は£43,500(776万円)でナンバープレートも装着可能。したがって理論上では、日曜の走行会で表彰台にのぼり、月曜日に通勤もできる。本当の意味で ”公道も走れるレースカー” といえるのだ。

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