ロータス・エリーゼSカップ
公開 : 2015.01.14 23:55 更新 : 2017.05.29 19:24
■どんな感じ?
俗にいうドッカンターボの類ではないけれど、7000rpmのレッドラインに向けて十分すぎるほどの力強さで加速していく。そうでありながらも中回転域のパワーも確保しており日常使用にも差し支えない印象だ。
サーキットに持ち込めば、たびたびレブ・リミットに達するため、あともう少し許容回転域が広ければいいのにと思うことが多い。シフト・フィールは好印象ではあるが、最高とはいえる完成度に達していないのは惜しい。
ただし身のこなしはいつものエリーゼのそれ。入力に対する反応は極めてナチュラルで、さらにガスペダルを踏み増していけばアンダーステアに転じてゆく。
きちんと荷重を前に移し、鼻先を落ち着けてコーナーに侵入すると、ミド・エンジンの軽量スポーツカーならではの息を呑むようなコントロール性を味わうことができる。これを味わって笑顔にならない人などいないのではないだろうか。