こんなクルマが新車で買えたのか…! 心に響く70~80年代の輝かしいダッシュボード 20選
公開 : 2024.09.29 18:05
ランチア・トレヴィ(1980年)
トレヴィの外観は、真面目に作られた事務用品のように堅実で、エアロダイナミクスのことはおそらくホッチキスと同程度にしか考えられていない。ランチアは建築家を起用して「スイスチーズ」風のダッシュボードをデザインし、世界的な論争を巻き起こした。あえて他とは違うことをしたランチアの姿勢を称えたい。
ルノー25(1983年)
上級モデルであるルノー25では、インテリアをデジタル・ディスプレイで埋め尽くすのではなく、雰囲気よりも形状を重視した。ダッシュボードは奇妙な形で、天井に向かって高くせり出している。
シフトレバーの脇に補助的なコントロールを配置し、むやみにボタンを散らしていない。横から見ると、ダッシュボードは大きな波のようで、フランスの暖かい夏の日にはインストゥルメント・パネルが見やすくなっている。
シボレー・コルベットC4(1984年)
C4ではすべてが新しくなった。流麗なシルエットは現代的で、シャシーもインテリアも最新だった。コルベットC4は、3つのディスプレイを備えたLCDメータークラスターを初めて標準装備した市販車である。ダッシュボードは直線的なエッジを持ち、工業的な印象を与える部分も多く、同時代の他のスポーツカーとは一線を画している。
アルファ・ロメオ90(1984年)
外観を見る限り、アルファ・ロメオ90に特別な感じはなく、同時代のトヨタ・カリーナやオースティン・モンテゴとよく似ている。しかし、車内に入ると、ジェット戦闘機のコックピットを思わせる未来的なインストルゥメント・パネルが目に飛び込んでくる。
ダッシュボードはシャープなエッジとフラットなパネルで構成され、オプションで助手席側から引き出せるスーツケースも用意されていた。
スバルXT 4WD 1800ターボ(1985年)
XT(日本名:アルシオーネ)は、時代が忘れたターボチャージャー搭載のウェッジシェイプ・スポーツカーだ。ダッシュボードは安っぽいプラスチックで作られていたかもしれないが、スイッチギア、デジタル・ディスプレイ、L字型スポークのステアリングホイールが素晴らしさを際立たせている。
ダッシュボードにスイッチ類を取り付けるだけでは不十分だったのか、XTではステアリングホイールのすぐ後ろに2枚の翼のようなコントロールユニットを配置した。3Dディスプレイのスイッチを入れると、バックライトのオレンジと赤の色の組み合わせが妙に魅惑的だ。
画像 新車で買えた時代が羨ましい! 斬新デザインの名車たち【シトロエンBX、ランチア・ベータ、アストン マーティン・ラゴンダを写真で見る】 全27枚