2年に一度の自動車の祭典「パリ・モーターショー2024」で何が見られる? 新製品から次世代コンセプトまで注目展示をピックアップ

公開 : 2024.09.14 07:05

フランスで10月14日に開幕する「パリ・モーターショー2024」ではどのような発表が行われるのか? ルノーの次世代EVコンセプトやシトロエンの最新モデルなど、ぜひ注目したい展示をピックアップした。

花の都で巨大モーターショー

フランスで10月14日、国際自動車見本市「パリ・モーターショー2024」が開幕する。2年に一度の開催で、今回はフランス車を中心に数多くのメーカーが出展を表明している。

主役はルノー・グループで、6車種以上の新型車が発表される予定だ。アルピーヌ水素燃焼スーパーカーの進化形から、ダチアの中型SUV、そして生まれ変わったルノー4まで、多岐にわたる。

今年のパリ・モーターショーで注目したい発表をピックアップする。
今年のパリ・モーターショーで注目したい発表をピックアップする。

シトロエンはC4のマイナーチェンジと、アミの派生モデルを発表する見込みだ。

アルファ・ロメオ、ミニ、キアも出展予定だが、その規模や内容は本稿執筆時点ではまだ発表されていない。

前回開催の2022年と同様、BYD、GAC、シャオペンなどの中国ブランドも勢揃いする。

ここでは、現在確認されているものの中から、注目の新型車を取り上げる。

アルピーヌA390ベータ

アルピーヌのコンセプトモデル「A390ベータ」は、ポルシェ・マカンのライバルとなるであろう次世代電動クロスオーバーを予告するものだ。コンセプトのデザインは2025年に発売予定の市販車に引き継がれる見込みで、斬新なインテリア・レイアウトや未来的な車載テクノロジーなどの “ひねり” が加えられている可能性がある。

モーターショーに先立ち、10月11日に発表される予定だ。

アルピーヌA390ベータ
アルピーヌA390ベータ

アルピーヌ・アルペングローHy6

アルピーヌによる水素燃焼エンジン搭載スーパーカーが、今年のパリで次の進化を遂げる。2022年のショーで初公開され、今年初めに改良型4気筒エンジンを使って初めてサーキットを走ったが、現在は特注のV6エンジンに切り替わっている。

アルピーヌは燃費向上を優先しているが(4気筒エンジンはレースペースで1回の燃料補給につき100km走行できると試算している)、最高出力も現在の340psから向上させる可能性が高い。

アルピーヌ・アルペングローHy4
アルピーヌ・アルペングローHy4

シトロエン・アミに新モデル?

シトロエンのティエリー・コスカスCEOは最近、AUTOCARの取材に対し、「アミのラインナップを拡大し、多くの変更を行うつもりだ」と語った。詳細は明かさなかったが、新たなバリエーションモデルや、魅力を高めるための技術的アップグレードを意味している可能性もある。「パリ・モーターショーですべてを明らかにします」とコスカスCEOは締めくくった。

シトロエン・アミ
シトロエン・アミ

シトロエンC4のマイナーチェンジ

シトロエンC4について、ティエリー・コスカスCEOはこう答えた。「デザインをアップデートします。パリ・モーターショーにお越しください」と。

欧州で目撃された改良型C4のプロトタイプから、フロントとリアのライティングシグネチャーが変更されることが判明している。インテリアにはアップグレードされたインフォテインメント・システムが搭載される見込みだ。

シトロエンe-C4
シトロエンe-C4

記事に関わった人々

  • チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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