2024年版 見た目も走りも「バツグン」な小型車 本当の意味で “エコ” な欧州Aセグメントの宝石 10選
公開 : 2024.10.05 18:05
2. キア・ピカント
長所:ライバルより優れたインテリア。スマートなスタイリング。
短所:2024年のアップデートで価格が上昇。非力なエンジン。
兄弟車のヒョンデi10と同様に、キア・ピカントも最近のモデルチェンジで大幅にアップグレードされた。以前より見栄えも良くなったが、インテリアはとても良く仕上げられており、標準装備もまずまずのレベルとなっている。
乗り心地やハンドリングの面でも好印象で、穴だらけの英国の道路によく対応している。
最高出力66psの1.0L 3気筒エンジンは少し弱々しく感じることもあるが、上級グレードにはパンチの効いたターボエンジンが用意されている。
実際のところ、ピカントとi10を隔てるものは、外観、装備、エンジン、そしてトランクの大きさ(キアがわずかに小さい)以外にほとんどない。
3. スズキ・イグニス
長所:優れたパッケージングと室内空間。汎用性が高い。見た目も運転も楽しい。コンパクトなのに四輪駆動。
短所:キャビンの質感は欧州車に及ばない。低速域での乗り心地は少し粗い。
イグニスは価格、室内の広さ、汎用性、低燃費に恵まれた魅力的な1台だ。クロスオーバーに近い外観も、市場の嗜好にマッチしている。
特にパッケージングが素晴らしく、サイズの割に室内空間が広い。インテリアはところどころチープに見えるし、スズキのタッチスクリーン・インフォテインメント・システムには少々不満が残るが、耐久性や機能性が十分に高いため、気にしない人の方が多そうだ。
舗装路におけるダイナミクスは、実のところ、ライバル車ほどシャープでも洗練されてもいない。性能は比較的優れており、スズキの賢い12Vマイルドハイブリッド・システムが必要なトルクを加えてくれる。ハンドリングはかなり軽快だが、大きな段差の上では乗り心地が少々粗く感じられる。
スズキの「AllGrip(オールグリップ)」という四輪駆動システムが用意されており、多くのライバルよりもオフロード走行が得意だ。このような多くの魅力が詰まった1台であり、驚くほど個性的なパッケージとなっている。
4. フィアット・パンダ
長所:広々とした後席。力強いエンジン。すっきりとしたハンドリング。
短所:前席のニールームが狭い。高速走行時の乗り心地が不安定。高価格。
パンダは、ほとんどライバルとは性格が異なる。フィアット自身、パンダはシティカーというより「エッセンシャルカー」だと述べており、明るくシンプルな性格を最大の特徴としている。
2011年に発売された第3世代のパンダは、ずいぶん年季が入っているかもしれないが、それでもその魅力は光り輝いている。
装備は乏しく、ドライビング・ポジションも取りづらいが、頑丈で実用的であることに変わりはない。マイルドハイブリッドも用意されるなど、パワートレインは新しい。
パンダで最も魅力的なのは4×4であり、山羊のようにどこへでも行ける走破性と、力強い外観が与えられる。決して安くはないが、アルプスに住むオーナーにとっては間違いない選択だろう。