2024年版 見た目も走りも「バツグン」な小型車 本当の意味で “エコ” な欧州Aセグメントの宝石 10選
公開 : 2024.10.05 18:05
5. ダチア・サンデロ
長所:印象的なスペック。優れたコストパフォマンス。
短所:のんびりしたエンジン。このリストの他車ほど小さくない。
ダチア・サンデロはBセグメントに分類されるため、正確にはシティカーではないが、このリストのほとんどのクルマより安く買えるという事実を考えると、ここで紹介するのは十分妥当だと思う。
通常のシティカーよりも大柄で、当然ながら室内も広々としているが、低価格には代償が伴う。
インテリアは見た目も質感も明らかに旧式で、ドライビング・ポジションは少しぎこちなく、コーナリングではかなりボディがロールする。しかし、最高出力90psのターボチャージャー付き3気筒エンジンは活発で、燃費も悪くない。
サンデロはまた、LPG(液化天然ガス)エンジンを搭載した数少ないモデルの1つであり、低価格の低排出ガス車を探している人にとってはさらに魅力的だろう。
6. シトロエンC3とe-C3
長所:優れたコストパフォマンス。快適な乗り心地。充実装備。
短所:平凡なスタイリング。運転の楽しみが少ない。
新型シトロエンC3は、快適性を重視し、ブランドの新しいデザイン言語を取り入れた先代とは大きく異なる次世代車だ。
ガソリン車とEVが用意され、価格は1万5000ポンド(約280万円)前後から。
ガソリンエンジンは最高出力99psの1.2Lターボで、5速マニュアル・トランスミッションが用意されている。同じ出力の3気筒マイルドハイブリッドも選択可能で、6速デュアルクラッチ、48Vバッテリー、28psの電気モーターが組み合わされる。
欧州で試乗したところ、その快適性の高さが明らかになった。乗り心地の良さはクラス最高レベルである。
容量310Lの実用的なトランクに加え、充実した装備も魅力的だ。手頃な価格の素晴らしいシティカーとなっている。
7. MG 3
長所:驚くほど余裕のある性能。低価格でハイブリッドを実現。快適な乗り心地。
短所:マルチメディアと運転支援機能に改良が必要。視界が悪い。サイズが少し大きい。
お買い得モデルを揃えるMGのボトムエンドを支えているのがMG 3だ。最近改良を受け、手頃な価格でハイブリッド・パワートレインを選べるようになった。
価格は1万8495ポンド(約340万円)からで、シトロエンC3が登場するまではクラス最安価レベルだった。
決して遅いクルマではない。公式な0-100km/h加速は8.0秒とされているが、AUTOCARのテストでは7.1秒を記録した。いずれにしても、ルノー・クリオ(9.0秒)やトヨタ・ヤリス(9.7秒)よりも速い。
速いとはいえ、ドライビングはそれほど楽しいわけではない。ただ、乗り心地は良く、街中の段差はほとんど簡単に吸収してくれる。
全体として、MG 3は魅力的なクルマであり、ハイブリッド車のランニングコストは低く、オールラウンドな快適性とスポーティささえも兼ね備えている。