2024年版 見た目も走りも「バツグン」な小型車 本当の意味で “エコ” な欧州Aセグメントの宝石 10選

公開 : 2024.10.05 18:05

8. トヨタ・アイゴX

長所:成熟した洗練性、長距離走行での快適性。標準の安全技術。
短所:遅い。ライバル車に比べて高価。

2022年に登場した第3世代のアイゴは、欧州トヨタ最小のモデルとしてクロスオーバーに生まれ変わったが、市場のトレンドを考えれば驚くべきことではない。

8. トヨタ・アイゴX
8. トヨタ・アイゴX

高くなった車高と力強いデザインは、昨今では定番のレシピとなっているが、アイゴXはシティカーとして驚くほどの個性を放っている。

シトロエンプジョーとの共同開発だった先代モデルとは異なり、最新のアイゴXはトヨタの単独開発だ。

内外装のファンキーなデザインは、タフで頼りがいのある印象を与える。ドライビング・ダイナミクスは成熟し、しっかりコントロールされた乗り心地と従順なハンドリングを兼ね備えている。

残念なのは1.0L 3気筒エンジンである。これまでのすべての世代で使用されてきたが、最高出力69psでは重いクロスオーバーの車体を動かすのに苦労してしまう。

インテリアは見た目もよく、頑丈に作られており、装備も充実している。しかし、このリストの上位にあるヒョンデや、フォルクスワーゲン・ポロのような広さはない。また、上級グレードで2万ポンド(約370万円)を超えるという事実も直視しなければならない。

ただ、オプションの格納式ファブリック・サンルーフは素晴らしい特徴の1つだ。晴れた日にはトロエン2CVのような心地よい雰囲気にさせてくれる。

9. フィアット500

長所:個性的なスタイリングは古さを感じさせない。実燃費23km/l。ソフトトップのカブリオもある。
短所:キャビンとトランクが狭い。装備などは少し古く、安っぽく感じる。性能は控えめで、乗り心地はノイジーでぎこちない。

フィアット500は、発売から約15年経った今でも新鮮な外観を保っている。改めて考えてみれば、これは驚くべきことだ。

9. フィアット500
9. フィアット500

最高出力70psの3気筒ガソリンエンジンを搭載したマイルドハイブリッドや、EVの500eがあるが、見た目は似ていても両車に共通点はほとんどない。

500eでは航続距離が最長320kmと謳われ、他のEVに完全に遅れを取っているわけではない。速く走りたい人にはアバルト500eもあり、こちらは最高出力154psにパワーアップするが、航続距離は265kmに落ちる。

アバルト500eは、エンジン車の排気音を再現する斬新なサウンド・ジェネレーターを備えている。しばらくの間は楽しいが、すぐに飽きてしまう。ゼロ・エミッションのシティカーという点では、標準的なフィアット版の方が適している。

記事に関わった人々

  • ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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