2024年版 見た目も走りも「バツグン」な小型車 本当の意味で “エコ” な欧州Aセグメントの宝石 10選

公開 : 2024.10.05 18:05

10. シトロエン・アミ

長所:コンパクトなサイズ。最小回転半径が小さい。ミニマルなデザインと構造。
短所:乗り心地が悪い。悪天候での視界の悪さ。走行エリアによっては危険を感じる。

このリストの中で最もシティカーという言葉にふさわしいのが、シトロエン・アミだ。都市環境に特化しており、それ以外の場所では十分に対応できない(そしてすぐに充電が切れる)。

10. シトロエン・アミ
10. シトロエン・アミ

自動車というより正確には四輪バイクであり、シトロエンが都市部における低価格の交通手段として開発した、風変わりな乗り物である。

コンパクトなサイズ、小さい旋回半径、電動パワートレインなど、基本的な部分は混雑した都市での使用に適しており、必要以上のものは備えていない。そのミニマルなデザインにこそ魅力があることは確かだ。

最高速度は45km/hで、航続距離は74kmと心細く見えるが、シトロエンが想定している環境ではあまり問題にならない。

とはいえ、その一本気なアプローチは、都市部以外で真価を発揮できないことを意味する。鈍く冷え切った性能、衝撃をそのまま身体に食らうような乗り心地、悪天候時の視界の悪さは、郊外道路では恐怖を感じてしまう。

アミは、非常に狭い動作範囲において見事に実現されたシティカーだ。限られた動力性能と地理的範囲に合致する場合にのみ、正当化できるクルマなのだ。

記事に関わった人々

  • ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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