北欧ブランドのデザイナーがBMWに移籍「アルピナ」統括へ マキシミリアン・ミッソーニ氏、ポールスターを退任

公開 : 2024.09.17 06:05

ポールスターのデザイン責任者マキシミリアン・ミッソーニ氏がBMWグループに移籍し、アルピナを統括することになった。ポールスターでは設立以来、市販車のデザインを担当してきた。

ポールスターのデザイナー、アルピナの担当に

スウェーデンのポールスターでデザイン責任者を務めていたマキシミリアン・ミッソーニ氏が、BMWグループに移籍し、主にアルピナのデザインを指揮することになった。

BMWグループはデザイン部門の再編成を進めており、BMWのデザイン責任者であるドマゴイ・デュケク氏やロールス・ロイスのアンダース・ワーミング氏らの人事異動が発表されている。ミッソーニ氏の起用もその一環だ。

マキシミリアン・ミッソーニ氏がBMWグループに移籍し、アルピナなどのデザインを担当する。
マキシミリアン・ミッソーニ氏がBMWグループに移籍し、アルピナなどのデザインを担当する。

2018年のポールスター設立以来、同社のデザイン部門を率いたミッソーニ氏は先月、退任を発表した。

後任には、アウディのエクステリア・デザイン責任者を務め、先代A6、現行A8、eトロンGT、そして第7世代フォルクスワーゲン・ゴルフなどのデザインを手がけたフィリップ・レーマース氏が就任した。

ポールスターのトーマス・インゲンラートCEO(10月に退任予定)はミッソーニ氏の功績について、次のように述べている。

「欧州で唯一のピュアEVブランドとしてポールスターが誕生してからの、彼のリーダーシップと尽力に感謝します」

「マックス(ミッソーニ氏の愛称)は、美学、高級感、パフォーマンスをポールスターらしく組み合わせた革新的なデザイン基準を確立しました。彼の今後の活躍を祈っています」

「同時に、(後任として)フィリップをポールスターに迎えることを嬉しく思います。フィリップの自動車デザインに対する現代的なアプローチと、ラグジュアリー・パフォーマンス・セグメントでの経験は、当社の製品開発における次のステップを踏み出す上で、大きな支えとなるでしょう」

ポールスターは来年、収益性の改善と15万5000台の販売を目指す。近日導入予定の市販車のデザインはほぼ固まっているため、レーマース氏はポールスター2の後継車のデザインや、現行車のマイナーチェンジを担当することになりそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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