ついに聞こえてきた新型ロータス・スポーツの足音。新コンセプト、セオリー1登場!

公開 : 2024.09.17 17:07

ロータスは9月17日、新たなコンセプトカー『ロータス・セオリー(Theory)1』を発表しました。ロータス曰く『インテリジェントパフォーマンスカーの未来を体現する』というその概要を、速報でご紹介します。

いよいよ本格的スポーツカーのコンセプト登場

ロータスは9月17日、『ロータス・セオリー(Theory)1』と呼ばれるコンセプトカーを発表した。詳しくは後述するが、全長4490mm、車重1600kg以下、最大出力1000ps、0-100km/hが2.5秒以下、フロントひとり&リアふたり掛けの3シーターのBEV……と見た目やスペックから入っていくと、いよいよ本格的スポーツカーのコンセプト登場! と言えそうだ。

しかもその実現のさせ方が、実はかなり斜め上をいくものだ。”セオリー”の車名のとおり、新たな定石を構築し、BEVであっても”らしさ”は失われないという、ロータスの強い決意のようなものをひしひしと感じている。これまで自動車ニュースでは書いてこなかった内容も多く、正直、速報で書いているこの原稿でどこまで伝わるか自信ないが、なるべくかみ砕いてお伝えしたいと思う。

ロータスから発表されたコンセプトモデル『セオリー1』。新たなデザインマニフェスト。
ロータスから発表されたコンセプトモデル『セオリー1』。新たなデザインマニフェスト。    ロータス

まずこのコンセプトカーは、ロータスの新しいデザインマニフェストとなっていて、SUVのエレトレ、セダンのエメヤにも通じるテイストを持ちながらも、よりエッジの効いた大胆でシャープなデザインとなっている。デザインのキーは以下の3点。

デジタル:没入感、インテリジェント、直感的な体験
ナチュラル:エモーショナルで、つながりのある、人間中心のデザインに命を吹き込む
アナログ:ロータスのパフォーマンスエンジニアリングを継続的に進化

特にアナログはロータスのDNAとして重要視されているようだ。これらを最新のイノベーションとテクノロジーとシームレスに融合させるのが、今回のポイントとなる。

LOTUSWEARと呼ばれる没入型ドライバーシステム

では具体的にご紹介しよう。

まず『LOTUSWEAR』と呼ばれる、ソフトで軽量なロボットテキスタイル素材による、ロータスが『没入型ドライバーシステム』と表現するシステムを採用。座席とステアリングに装備された膨張式ポッドがリアルタイムに反応し、多くのサポートやグリップを提供する。例えば、ホイールの左右からパルスを発して曲がるタイミングを知らせたりし、直感的で快適な車内体験が可能になるという。

『LOTUSWEAR』と呼ばれる、ロータスが『没入型ドライバーシステム』と表現するシステムを採用。
『LOTUSWEAR』と呼ばれる、ロータスが『没入型ドライバーシステム』と表現するシステムを採用。    ロータス

こちらは、テキスタイルをベースに日常使いの身に着けるロボティクスを専業とする、モータースキン社との共同開発で、自動車産業では初採用となるそうだ。

また3Dプリント技術企業であるカーボン社の、3Dプリント格子構造ヘッドレストを採用。その一部には、KEFとの共同設計によるバイノーラル(両耳)オーディオシステムも採用することで、スピードサウンドを強化し、ノイズキャンセリング機能で集中力を高めるなどしている。

またLOTUSWEARのテクノロジーは、車内外のコミュニケーションツールとしても機能する。例えば歩行者に対しても車両の状態に関する機能を表示したり、4つのLiDAR、6HDカメラなどを組み込み、360度自動運転ハードウェアを構成し、低照度あるいは悪天候時でも半径200mまでの障害物を全方位にスキャンすることで、安全を確保する。

これら高度なカーコンピューティングは、PCに詳しい方なら誰でも知っている半導体メーカーのNvidia製で、この社名はエメヤでも登場していた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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