いまさら聞けない「アップル・カープレイ」って何? iPhoneとの接続方法、対応車種を解説

公開 : 2024.10.12 18:05

iPhoneのアプリを車内で楽しめる「アップル・カープレイ(Apple CarPlay)」について紹介する。使い方、接続方法、対応車種、そして古いクルマで利用する方法などを解説する。

スマホとつながる便利なサービス

アップル・カープレイ(Apple CarPlay)」は、iPhoneのアプリを車内のオーディオやスクリーンで利用できるサービスだ。

2014年3月にリリースされて以来、多くのドライバーにとって欠かせないものとなりつつある。カープレイが標準装備されていないと、クルマの購入を検討しない人もいるほどだ。

アップル・カープレイは2014年のリリース以来、多くの車種に搭載されてきた。
アップル・カープレイは2014年のリリース以来、多くの車種に搭載されてきた。

今回は、カープレイとは一体何なのか、そしてカープレイを使うと何ができるようになるのかを紹介したい。

アップル・カープレイとは?

アップル・カープレイでは、お手持ちのiPhoneをクルマと接続し、走行中に通話したり、お気に入りのナビアプリを使ったり、音楽を再生したりすることができる。

車載スクリーンにiPhoneと同様の使い慣れたインターフェイスが表示されることから、クルマに標準装備されているオペレーティング・システム(OS)よりもカープレイの使用を好むドライバーも多い。

自動車メーカーもその需要を把握しており、世界中で約800車種がカープレイを導入している。

今の携帯電話でアップル・カープレイは使える?

iPhoneをお持ちであれば、おそらくアップル・カープレイが使えるだろう。

2012年以降に生産されたiPhoneと互換性があり、少なくとも2013年にリリースされた「iOS 7.1」以降のOSを搭載するすべてのiPhoneに標準でインストールされている。アップルは2024年9月に「iOS 18」を発表した。

アンドロイド携帯はカープレイを利用できず、代わりにほぼ同じ機能を持つグーグル独自の「アンドロイド・オート(Android Auto)」を展開している。

接続方法 有線 or 無線

アップル・カープレイを開くには?

まず、お乗りのクルマがカープレイに対応しているかどうかを確認しよう。インターネットで「アップル カープレイ 対応車種」などと検索すると、対応車種が記載されたアップルの公式サイト(日本語版あり)が出てくるはずだ。

もしカープレイに対応していない場合でも、市販の対応スクリーンなどを購入するという方法もある。こちらについては後述している。

一度iPhoneを覚えさせれば、次からは簡単に接続できるようになる。
一度iPhoneを覚えさせれば、次からは簡単に接続できるようになる。

カープレイに対応している場合、接続方法は複数ある。

最も一般的な接続方法はUSBケーブルを使用する有線接続だが、一部の新型車ではBluetoothとWi-fiを使用するワイヤレス接続機能を搭載している。

お使いのiPhoneがiPhone 15より前のモデルの場合、Lightning-to-USBケーブル(変換ケーブル)を使用する必要がある。iPhone 15以降のモデルは、USB-Cケーブルを採用している。

クルマとの接続方法

有線接続の場合、まず車内のUSBポートを探す。通常はインフォテインメント・スクリーンの下、中央の収納ボックス、またはセンターコンソールのどこかにある。

iPhoneとケーブルでつなぐと、数秒後にカープレイを開始するかどうかを尋ねるメッセージが表示されるはずだ。「使用する」や「はい」などを選択すると、スクリーン上でサービスが開始される。

クルマが有線とワイヤレスの両方に対応している場合、iPhoneを登録することで、次回以降ワイヤレスでサービスを使用できるようになる。

もし、ワイヤレス接続にのみ対応している場合(またはケーブルを使いたくない場合)、接続方法はもう少し複雑になり、車種によって手順が異なる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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