いまさら聞けない「アップル・カープレイ」って何? iPhoneとの接続方法、対応車種を解説

公開 : 2024.10.12 18:05

対応アプリ 次世代カープレイは?

2024年の最新カープレイ

2024年9月、「iOS 18」のフトウェア・アップデートに合わせて、カープレイも大規模なアップデートを受けた。

新しい背景色や文字色、新しい音声コマンド、音声認識など、より多くのアクセシビリティ機能が追加され、Siri(アップルの音声操作アシスタント)もこれまで以上に便利になった。

アストン マーティンとポルシェは「カープレイ2」の導入を表明している。
アストン マーティンポルシェは「カープレイ2」の導入を表明している。

メッセージアプリでは、各連絡先のプロフィール画像が表示されるようになり、さらに新しい天気予報アプリがホーム画面に表示されている。

新世代の「カープレイ2」は今年中に登場すると予告されている(本稿執筆時点)。インターフェイスのカスタマイズ性が高まるようで、アストン マーティンとポルシェがカープレイ2の導入を表明している。

アップル・カープレイで使えるアプリは?

すべてのスマートフォン用アプリがカープレイに対応しているわけではないが、対応アプリは接続中に車載スクリーンに表示される。

例を挙げると、「スポティファイ(Spotify)」や「アマゾン・ミュージック(Amazon Music)」などの音楽配信サービス、書籍を音声化したオーディオブック系アプリ、ポッドキャスト、地図アプリの「グーグル・マップ」や「アップル・マップ」などが利用できる。

お乗りのクルマが電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)であれば、公共の充電スポットを探せるアプリも便利だ。

ただし、カープレイは携帯電話に気を取られずに運転できるように設計されているため、ゲームを遊ぶことはできない。

対応車種 無料で使える?

アップル・カープレイが搭載されている車種は?

アップル・カープレイを市販車として最初に搭載したのはフェラーリFFで、2014年のことだ。その後、2016年頃から多くのメーカーが採用するようになったが、上級グレードに限定されていたり、有料オプションとして設定されていたりする。最近では、標準装備している車種も徐々に増えてきた。

上記で述べたように、現在800車種がカープレイに対応している。トヨタレクサスフォルクスワーゲンメルセデス・ベンツBMWルノーなど、主要メーカーをほぼ網羅しているが、車種や生産年、仕様によっても異なる。

未対応の車種でも、社外品スクリーンを導入することでカープレイを利用できるようになる。
未対応の車種でも、社外品スクリーンを導入することでカープレイを利用できるようになる。

クルマの取扱説明書を確認するか、アップル・カープレイの公式サイトを参照してほしい。

対応していない車種でカープレイを使うには?

カープレイ未対応の車種でも、カープレイ対応の社外品スクリーンを取り付けることで利用できるようになる。標準サイズ(1DINまたは2DIN)のオーディオ・システムが搭載されているクルマであれば互換性があるはずだ。

アルパインパイオニア、ソニーなどのメーカーから、カープレイ対応のタッチスクリーンが発売されている。価格は画面サイズや画質によって幅がある。

自分で交換することもできるが、取り付けサービスを行っているカー用品店か、カーオーディオのプロに依頼することをお勧めする。

アップル・カープレイは無料? 有料?

アップル・カープレイ自体は無料で利用でき、対応しているアプリもほとんどが無料だ。

ただし、前述の通り、車種によっては上級グレードにのみ搭載していたり、有料オプションとなっていたりすることもある。

将来的には、月額制の有料サービスとして導入するメーカーも出てくるかもしれない。BMWは2019年にサブスクリプション制を導入しようとしたが、オーナーやメディアからの反発を受けて撤回した。

いずれにせよ、携帯電話のモバイルデータ通信料には注意が必要だ。ポッドキャスト、音楽ストリーミングなどのアプリは大量のデータを使用する可能性があるため、不要な課金を避けるために、ダウンロードするものに目を光らせておくようにしよう。あらかじめ、自宅などWi-Fi環境下でコンテンツを携帯電話にダウンロードしておくのも賢いやり方だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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