2024年版 世界最高峰のハイパーカー 「速さ」の限界に挑む “夢” の超高性能車 10選

公開 : 2024.11.09 18:05

2. メルセデスAMGワン

長所:画期的な技術。メルセデスAMG史上最速のモデル。
短所:すべて売約済み。価格が高すぎる。

AMG史上、最もパワフルな1台を紹介しよう。メルセデスAMGワンは、ハードコアでありながらエレガントなクーペだ。F1向けの1.6L V6エンジンに4基の電気モーターを組み合わせ、合計出力は1063ps。

2. メルセデスAMGワン
2. メルセデスAMGワン

F1チームの技術者たちによって英国で設計されたAMGワン。今から25年前に発売された最高速度344km/hのメルセデス・ベンツCLK GTRを抜き、ブランド史上最速の量産車となった。

エンジン単体の最高出力は574ps/9000rpm(レッドラインまで2000rpm)、最高速度は352km/h、0-100km/h加速は2.9秒とされる。

4基の電気モーターは、最近のメルセデスAMGのF1マシンに由来するものだ。2基はターボチャージャーと電動コンプレッサーの間に配置され、残りの2基はフロントアクスルに組み込まれている。

残念ながら、世界275台限定で、すでに生産枠は完売している。

3. ブガッティ・シロン・スーパースポーツ

長所:世界最速の1台。驚異的なトラクション。
短所:硬い乗り心地。期待外れのハンドリング。

ブガッティ・シロンが発売されたとき、巨大なフォルクスワーゲン・グループの最高峰に立つ至宝であった。その後、ブガッティはリマックに引き継がれたが、その歴史は変わらない。

3. ブガッティ・シロン・スーパースポーツ
3. ブガッティ・シロン・スーパースポーツ

ブガッティは2005年、世界最速の市販車を世に送り出し、歴史にその名を刻んだ。W16エンジンで最高出力1000psを発生するヴェイロンは、最高速度400km/hの壁を突破した。しかし、いつまでも究極のパフォーマンスカーとして評価されることはなかった。

2016年、シロンが登場した。ヴェイロンがアルミニウム製スペースフレーム構造を採用していたのに対し、シロンはさらに軽量なカーボンファイバー製モノコックシャシーを採用。また、ヴェイロンは最終形態で最高出力1200psにとどまったものの、シロンでは1500ps近くまで向上した。

そして、1600psのスーパースポーツ仕様でヴェイロンの最高速度記録431km/hを乗り越え、480km/h以上を記録。現在は490km/hに到達している。

圧倒的なパワーと速さを誇るハイパーカーをお探しであれば、シロンが最適だ。ブガッティの16気筒エンジンは、ターボラグが多少あり、エンジンサウンドも甘美なものではない。自動車というよりはホバークラフトや特急列車に近い。しかし、いざ加速し始めると、シロンは容赦というものを捨てる。

乗り心地は硬く、ハンドリングは少し物足りないかもしれない。しかし、自動車史に名を残す驚異的なスピードを味わえるというのは、この上ない体験だ。シロンが実現したことは、依然として偉大な功績である。

記事に関わった人々

  • ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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