2024年版 優れた中国製EV もう “バカ” にはできない「安価」で「高性能」な最新モデル 10選
公開 : 2024.10.20 18:05
ニオET7
ET7は全長5.1mのフラッグシップモデルで、メルセデス・ベンツEQSやBMW i7に対抗するべく設計された高級電動セダンである。
中国では、航続距離約1000kmの半固体電池を搭載したET7が販売されている。欧州市場への導入はまだ確認されていないが、現時点では75kWhと100kWhのバッテリー(標準タイプ)があり、航続距離はそれぞれ444kmと580kmだ。
2基の電気モーターにより、合計出力653psを発生。フロントに245ps、後輪に408psが配分されるリアバイアスの設計だ。0-100km/h加速は4.0秒未満を誇る。しかし、リアモーターの使用を極力抑える最も効率的な走行モードでは、約13.0秒かかる。
インテリアはソフトタッチ素材を多用し、12.3インチの大型タッチスクリーンとレターボックス型のインストゥルメント・ディスプレイを備えている。
標準装備のエアサスペンションがプレミアム感をさらに高めている。カメラ画像とセンサーを使用して前方の道路を「監視」し、調整を行う。メルセデス・ベンツやBMWのフラッグシップモデルと互角に戦えるレベルの落ち着きを感じる。
シャオペンP7
シャオペン(Xpeng)は2021年にひっそりと欧州に進出し、徐々に販売エリアを拡大している。このP7は、テスラ・モデル3に対抗するEVだ。
P7はテスラの戦略から多くを学んでいる。後輪駆動と四輪駆動のバリエーションを持つセダンで、複数サイズのバッテリーと出力が用意されている。最高峰は合計出力472psと576kmの航続距離を誇る「パフォーマンス」仕様である。
重要なのは数字だけではない。ステアリングは、一部の新興ブランドには欠けているなめらかさがあり、ハンマーのような力強い電気トルクで楽々と加速できる。
車内スペース(特に後部座席)は十分すぎるほど広く、インフォテインメント・システムのソフトウェアは業界最高水準だ。
ジーカーX
ジーカー(Zeekr)Xはドイツ人がデザインし、スウェーデンで設計され、中国で生産されている電動クロスオーバーだ。
最高出力272psのシングルモーター後輪駆動モデルと合計出力428psのツインモーター四輪駆動モデルの2つのバリエーションがある。親会社である吉利汽車グループのSEA EVプラットフォームを使用しており、ボルボEX30とは兄弟車ということになる。
ボルボと同様、直線加速では圧倒的な速さを発揮するが、ゆったりとした乗り心地は街乗りに適している。そして、これもボルボと同じだが、ほぼすべての操作を14.6インチのタッチスクリーンで行う。
物理的なボタンで操作したい方にとっては、非常にフラストレーションが溜まるだろう。しかし、後部座席のスペースが広く、トランクもそこそこの大きさ(362L)なので、小型のファミリーカーとしては十分だ。