2024年版 優れた中国製EV もう “バカ” にはできない「安価」で「高性能」な最新モデル 10選

公開 : 2024.10.20 18:05

MG 5

EVのステーションワゴンはまだあまり多くない。ポルシェのタイカン・クロスツーリスモは、ステーションワゴンと呼ばれることを望んでいないようだし、最近登場したBMW i5ツーリングやフォルクスワーゲンID.7ツアラーなども高価だ。

前述したニオET5ツーリングも、本格的な販売が始まるのはこれからだ。そのため、今のところはMG 5が独自の市場を占めていると言えるだろう。容量479Lのトランクと、ロングレンジ仕様では公式航続距離400kmを誇り、合理的で実用的、無駄のないドライブにぴったりである。

MG 5
MG 5

特に英国では販売チャート上位の常連であり、ロンドン中心部を歩いていると、その効率性とコストパフォーマンスの高さを活かしてUberのタクシーとして活躍するMG 5をよく見かける。

BYDアット3

BYDという名前も徐々に浸透してきた。まだ聞き覚えがない人も多いかもしれないが、インターネットをよく使う人なら聞いたことがあるだろう。

革新性と販売台数でトップクラスのメーカーだが、欧州の乗用車市場に参入したのはつい最近のことだ。

BYDアット3
BYDアット3

その急先鋒がアット3である。タッチスクリーンを軽く指で押すだけで縦画面から横画面に切り替わる機能には、多くの人が魅了された。また、ギターの弦に着想を得たスピーカーデザインも注目された。しかし、はっきり言って、これらはあまり機能的なものではない。

ギミックに目を奪われずに冷静になってみると、広々としたよく考えられた電動SUVであることが分かる。実走行では約320kmの距離を簡単に走行でき、4年間/7万4500マイル(12万km)の保証と、8年間/12万4000マイル(20万km)のバッテリー保証がそれぞれ付いているのも心強い。

アイウェイズU5

これもまた、聞いたことのないブランドかもしれない。しかし、アイウェイズ(Aiways)は2017年の創業以来、飛躍的に成長してきた。

シンプルな設計・生産を誇りとしており、実車を見てもそれは認めざるを得ない。

アイウェイズU5
アイウェイズU5

例えば、ナビゲーション・システムは搭載されていない。その代わりに、スマートフォンのミラーリング機能を用意している。スマートフォンの優れたソフトウェアを有効活用してくれということなのだろう。

走りはやや平凡で、特徴に欠けるものの、リラックスできる。柔らかいスプリングのサスペンションは道路の凹凸をうまく吸収するが、最高出力204ps程度ではテスラファンの心を掴んでモデルYから乗り換えてもらうことはできないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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