2024年版 優れた中国製EV もう “バカ” にはできない「安価」で「高性能」な最新モデル 10選

公開 : 2024.10.20 18:05

BYDドルフィン

BYDは、ドルフィンが電動ハッチバックのクラスにおいて大きな話題を呼ぶと期待している。

サイズ的には、オペルコルサ・エレクトリック(Bセグメント)とフォルクスワーゲンID.3(Cセグメント)の中間に位置するが、両車よりも手頃な価格となっている。

BYDドルフィン
BYDドルフィン

エントリーグレードの「アクティブ」は最高出力95psと非力だが、小さなバッテリーで340km(公称値)を走れる。中間グレードの「ブースト」は最高出力176psにパワーアップし、「コンフォート」グレードと「デザイン」グレードは最高出力204ps、60.4kWhのバッテリーを搭載し、公式航続距離は最長426kmに達する。

つまり、ほぼ全てのユーザーのニーズを満たす仕様があるということだ。

ドルフィンはアット3と多くの機械部品を共有しており、予想通り、この2台は運転感覚がよく似ている。確かに快適ではあるが、驚くほどのレベルではない。

GWMオラ3

かつて欧州でピックアップトラックのスティード(別名:ウィングル)を販売していた長城汽車(GWM)が、トレンドの小型EVを発売した。

紛らわしいことに発売当初は「オラ・ファンキー・キャット」という名称だったが、その後改名し、GWMオラ3と呼ばれるようになった。奇抜なネーミングだっただけに少し残念。

GWMオラ3
GWMオラ3

さて、GWMオラ03は、フィアット500やオペル・コルサ・エレクトリックに対抗するモデルであり、48kWhのバッテリーを搭載し、実走行で約240kmの走行が可能である。

正直に言えば、フィアットやオペルほど考え抜かれたクルマではありませんが、安価でありながら車内は広く、十分に使える1台となっている。

(翻訳者あとがき:「価格」はEVの購入障壁の1つと言われています。中国製EVは比較的安価ですが、欧州連合による追加関税の影響がどこまで広がっていくか、今後注目です。各メーカーの戦略も多種多様で面白い。AUTOCAR英国編集部は、多少の “英国贔屓” もあるかもしれませんが、MGをやたら高く評価しています。皆さんはどのEVがお好きですか?)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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