【飯田裕子が直撃】マクラーレン初のアジパシ女性ディレクターが見る日本市場とは

公開 : 2024.09.25 14:40  更新 : 2024.09.25 18:10

ヘリテージの、その先へ

ディクソン氏は、イギリス本国のAUTOCARの2019年グレート・ウーマン・ライジング・スターズと、2024年オートカー・トップ100グレート・ウィメンにノミネートされている。

その件をうかがうと、「これはマクラーレンのチームでいただいた賞だと思っています」とはにかみながらも、

マクラーレン アジア太平洋地域ディレクターのシャーロット・ディクソン氏。
マクラーレン アジア太平洋地域ディレクターのシャーロット・ディクソン氏。    マクラーレン・オートモーティブ

「AUTOCARは世界で最古の自動車メディアであり、イギリスでとても愛されています。非常にオープンで透明性を持った報道をするその姿勢を、自動車業界全体が評価していますし、重要視しているトップメディアです。そのAUTOCARに選んで頂いたことを、大変光栄に感じています」

と話してくれた。さらにAUTOCAR JAPANについても、日本語はわからないけれども、と前置きしながら、「マクラーレンの記事のみならず、今、話題になっている情報を見知ることもでき、日本において影響力の大きさを感じますね」と感想を述べてくれた。

―最後に、日本のマーケットに期待することを教えてください。

「日本はまだまだ成長市場で大変重要なマーケットだと思っており、特に限定モデルやアルティメットシリーズ、そしてマクラーレン・スペシャル・オペレーションが提供するクチュールサービスに大きな関心が集まっているのを感じます。今後も日本におけるマクラーレン・オートモーティブと連携しながら、『マクラーレン・トラックデイ・ジャパン』を始め、様々取り組みを行っていきたいと思っています。

マクラーレンのDNAはハイパフォーマンスと最新テクノロジー、そしてそのもととなるのがヘリテージです。ドライバーで、同時にイノベーターでもあったブルース・マクラーレンを筆頭に様々な先人たちが様々な境界を超えてきたおかげで今があります。その一方で、そこにただ留まっているわけではないのが、マクラーレンの魅力と言えるでしょう。今後にご期待ください」

日本での運転経験はないと話すディクソン氏。一緒に運転しましょう、と誘うと、「ぜひ!」と弾けるような笑顔を見せてくれた。そのチャンスを楽しみに待ちたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    飯田裕子

    Yuko Iida

    免許を取るまではクルマにまったく興味がなかった女子だったが、山に囲まれた実家の近くは折しも峠ブーム。ドライビングやスポーツカーへの興味を抱くようになる。自動車メーカーでOLをしながら弟(飯田章)とレース活動をスタート。退職後「クルマ×人(中心)×生活」をテーマとするジャーナリストに。現在の愛車はポルシェボクスター(981)

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