2024年版 欧州最強の「高級SUV」 乗り心地がよく高性能、実用的なモデル 10選

公開 : 2024.10.26 18:05

4. ランドローバー・ディスカバリー

長所:優れたオフロード性能。ゆったりとした運転性能。本格的な7人乗りモデル。
短所:リアのスタイリングがまだしっくりこない。燃費で他社に劣る。ランドローバーの信頼性には課題がある。

第5世代のディスカバリーは、上記のレンジローバー・スポーツとは性格が全く異なるが、そのマッチョな感じのなさがかえって魅力的に感じられるかもしれない。

4. ランドローバー・ディスカバリー
4. ランドローバー・ディスカバリー

実用性を重視したとはいえ、ラグジュアリーな雰囲気を損なっているわけではない。 5年落ちのレンジローバーのオーナーがディスカバリーに乗り換えたら、まるでアップグレードしたような気分になるだろう。

好みは分かれるもののタフなスタイリングと、このクラスでは他に類を見ないオフロード性能、機能性、快適性、汎用性を備えたクルマである。

7つのシートは使いやすく、運転中はとても楽しい時間を過ごせるだろう。なぜなら、セダン型の高級車と同じくらい快適なクルーザーだからだ。

しかし、これほどのサイズと重量があるため、燃料消費量はかなり多く、決して維持費の安いクルマではない。その理由の1つとして、エンジンの種類がレンジローバー・スポーツほど豊富ではないことが挙げられる。選択肢は複数あるが、PHEVはない(エンジンと電気モーター、バッテリーを追加するには3列目シートを取り外す必要があるため)。

ディスカバリーは、速いわけでもなく、ハンドリングも特にダイナミックというわけではない。しかし、筆者の見解では、大型4WD車にはこれ以上の性能や機能は必要ない。ディスカバリーは十分にオーナーの愛情を得られるはずだ。

実際、「レンジローバー」というステータスを必要としないのであれば、ディスカバリーはランドローバーの現行ラインナップの中で最も完成度の高いクルマであると言える。

5. アウディQ7

長所:キャビンの洗練性が抜群。圧倒的に高い質感。ほとんどの7人乗りSUVよりも広い室内。
短所:アシストが多く、味のないステアリング。ハンドリングの精密さに欠ける。

Q7は、洗練された魅力的なSUVであり、自信に満ちたオーラを放っている。広々とした室内には高級素材が使用され、非常にハイレベルの快適性と遮音性を備えている。

5. アウディQ7
5. アウディQ7

このような要素を求める人にとっては、Q7は現代の高級ファミリーカーを体現した1台と言えるかもしれない。

物足りない点もいくつかある。典型的なアウディであり、ドライバーとクルマとの距離感が遠く感じられ、ハンドリングはしっかりしていて堅実だが面白みに欠ける。また、他車が持っているようなカリスマ性も少し足りない。

しかし、アウディのラインナップには最高出力600psのRS Q8という関連車種があり、Q7の性格的な欠点を直接的に補っている。

Q7はスムーズに、落ち着いて走っている時が最も輝いて見える。標準装備のエアサスペンションが高い快適性を実現し、優れた静粛性により長距離走行時の疲労を最小限に抑えてくれる。

そのため、特に「50 TDI」といった筋肉質なV6ディーゼルエンジン搭載車が最適だ。

全体的に、Q7はパワフルで低燃費だ。2019年のマイナーチェンジ以降、新しいインフォテインメント・システムの導入によりインテリアがアップグレードされている。

価格競争力もあり、舗装路でのパフォーマンスにはSUVにありがちな妥協点がほとんどない。依然として高い人気を維持しているのも不思議ではない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事