2024年版 欧州最強の「高級SUV」 乗り心地がよく高性能、実用的なモデル 10選

公開 : 2024.10.26 18:05

10. アウディQ8 eトロン・クワトロ

長所:乗り心地が非常に良い。スムーズで静か。豪華なインテリア。
短所:エアコンの操作性が悪い。非常に重く感じる。高価。

振動の少なさや静粛性、なめらかな走りなど、電動パワートレインが持つ特性は多くの高級EVで活用されている。アウディQ8 eトロンがその1台であることは疑いの余地がない。

10. アウディQ8 eトロン・クワトロ
10. アウディQ8 eトロン・クワトロ

2018年に「eトロン」という名で発売され、2022年のマイナーチェンジの際に「Q8 eトロン」を名乗るようになった。

この改良では外観もシャープな印象を強めたが、バッテリー容量はエントリーグレードの「50」モデルで89kWh、「55」モデルおよびスポーティーなSQ8 eトロンでは106kWhにアップした。

急速充電の上限出力も170kWに引き上げられたが、これは最大350kWに対応したライバル車にはまだ及ばない。

その他の点では従来と変わらず、高級感、快適性、洗練性は十分にある。前述したQ7と同等の室内空間と、静粛性、レスポンスの良さ、俊敏なパフォーマンスを実現している。

最も印象的なのは、乗り心地と静粛性だ。これにより、一般的な大型4WD車というよりも、ある意味ではロールス・ロイスファントムに近いものとなっている。

実走行での航続距離は、やや難点だ。55モデルでは公称値530kmとされているが、実際の使用状況を考慮すると、370~400km程度に落ち着くようだ。この価格帯のEVとしては十分とは言えず、長距離ドライブでも多くのドライバーがリラックスできるほどの距離ではないだろう。

スタイリッシュなQ8スポーツバックeトロンや、3基のモーターと非対称トルクベクタリング機能を備えたSQ8 eトロンもある。

航続距離が限られていることと、SUVらしいオフロード性能と実用性がやや不足していることを除けば、トップ10入りにふさわしい1台である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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