【TBCC2024】 トータル7台を購入! 三菱ギャランクーペFTOを愛しすぎた男

公開 : 2024.09.27 17:45

予選と決勝で異なるタイヤをチョイス

ワイドトレッドでショートホイールベースとなっているFTOのボディは扱いやすいサイズで、菊池さんはイン側のタイヤをリフトさせながら毎戦アグレッシブな走りを披露。

スポーツキットが組み込まれているエンジンは低回転域からトルクがあり、スタート直後のジャンプアップを可能としている。ワンオフのマフラーが奏でる迫力ある排気音からも、エンジンの素性のよさを窺い知れる。

菊池勉さんは54歳。28歳になる愛息も1973年式のFTOに乗っている。
菊池勉さんは54歳。28歳になる愛息も1973年式のFTOに乗っている。    高桑秀典

その他、ビッグネームであるトミタク(クレイジーケンバンドの横山剣さんと共にボンネットにサインを描いている)のLSD、クラッチ、ファンネル、OS技研のデフなどを使っている。

ゴールドのホイールは往時に流行ったシャドーの復刻版で、本物も所有しているが、さすがにレースでは使っていない。ちなみに、今回のタイヤはジムカーナ競技やサーキット走行に適した横浜ゴムのADVAN A050で、予選用として優れたグリップ性能を発揮しつつコントロール性能も高いワンラップアタックスペシャル的なG/Sコンパウンドで臨み、決勝はサーキット走行全般に適したMコンパウンドで挑んでみた。

ステアリングは、三菱ラリーアートの前身となったコルトスピードの製品で、菊池さんはリプロ品を装着している。

「スキーに行くのも近所のデパートに行くのも、みんな昔の三菱車ですよ」

そのように話してくれた菊池さんは、熱心な三菱車フリークとして、これからもモータースポーツフィールドを走り続けるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」
  • 編集

    平井大介

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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