【詳細データテスト】フォルクスワーゲン・ゴルフGTI マイルドな乗り味に改良 悔やまれるMT不在

公開 : 2024.10.05 20:25

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

ホットハッチといえば、2万ポンド(約382万円)代後半くらいに収めたい、というユーザーは非常に多いはずだ。しかし、残念ながら現在のゴルフは、もっとも安い仕様で2万7420ポンド(約524万円)で、それでは116psしかない。GTIを買うなら、本体価格だけで3万9400ポンド(約753万円)が必要だ。

もっとも、装備内容は充実している。キーレスエントリーやシートヒーター、ACC、マトリックスLEDヘッドライトなどが標準装備だ。フォード・フォーカスSTは同等の価格帯で、ホンダシビック・タイプRは幸運にも購入権を得たところで、少なくとも5万50ポンド(約956万円)もの資金が手元になければ入手できない。

後席は広々、とはいかないが、長身の大人でも不自由ではない程度のレッグルームがある。ルーフがフラットなので、頭上は窮屈さを感じさせない。
後席は広々、とはいかないが、長身の大人でも不自由ではない程度のレッグルームがある。ルーフがフラットなので、頭上は窮屈さを感じさせない。    JOHN BRADSHAW

穏やかにクルーズした際の燃費はなかなかに慎ましやかだ。最新のガソリンエンジンと比較的軽い車体、小さくなった空気抵抗の組み合わせが効いている。ただし、燃料タンク容量が50Lと小さいので、航続距離は限られる。もうちょっと元気に走れば、11km/L程度というのが現実的な数字だろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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