アルピーヌが「スーパーカー」投入計画を発表 新たなEV研究拠点で開発へ
公開 : 2024.10.01 18:05
アルピーヌがスーパーカーの投入計画を発表した。ハイパーテック・アルピーヌと名付けられた新たなEV研究開発拠点で開発される予定で、EVになる見込みだ。
パリ南部に新たなEV拠点開設
フランスのアルピーヌは、新型スーパーカーを投入する計画を明らかにした。フル電動のEVになるとみられている。
新型車は、今年後半にオープンするパリ南部ヴィリー・シャティヨンの研究開発センター「ハイパーテック・アルピーヌ」で開発される予定だ。
同センターではEV技術の研究に重点を置く。次世代EV用バッテリーや、将来の全固体電池に使用される超高密度セルの開発も行う。アルピーヌによると、後者は「スーパーカータイプの用途向けの極端な動作条件」でテストするという。
次世代の超高効率電気モーターも、ルノーのEV&ソフトウェア子会社であるアンペアとともに開発される。
これらの発表から、新型スーパーカーは水素エンジンを搭載したアルペングロー・コンセプトの市販版ではなく、新しいEV技術を搭載した電動スーパーカーになると予想されている。
しかし、アルペングロー・コンセプトからはデザインの影響を受ける可能性がある。アルピーヌのデザイン責任者であるアントニー・ヴィラン氏は以前、AUTOCARの取材に対し、アルペングローは「市販車を念頭に置いて」作られたと語っている。
新拠点のハイパーテック・アルピーヌは、既存のF1エンジン生産施設に併設される。アルピーヌは、同施設におけるF1向けのエンジン開発を、2025年シーズンを最後に終了することを明らかにした。ここでは1970年代にルノーがF1に参入して以来、F1エンジンを生産してきた。後任のサプライヤーはまだ発表されていない。
アルピーヌのフィリップ・クリーフCEOは、「このハイパーテック・アルピーヌ・センターの設立は、アルピーヌの開発戦略、さらに広くはグループの革新戦略にとって重要なものです」と述べている。
「これは、ヴィリー・シャティヨンの歴史におけるターニングポイントであり、アルピーヌの 『イノベーション・ガレージ 』としての地位を強化すると同時に、伝統的な技術の承継と、グループの未来において希少なスキルの包含を確実にするものです」
「アルピーヌのレーシングDNAは、ブランドの礎であり続けます。ハイパーテック・アルピーヌのおかげで、前例のない自動車プロジェクトを推進し続けるでしょう」