1960年代の「大衆車」が復活 実用性に優れたルノー新型「4 Eテック」画像初公開

公開 : 2024.10.02 06:05

かつてフランスで愛されたルノーの大衆車「4(キャトル)」が復活する。スクエアなボディを採用するコンパクト・クロスオーバーで、新世代のモーターを搭載するEVとなる。

ルノー4(キャトル)がEVとして復活

フランスのルノーは、10月15日に開催されるパリ・モーターショーでの正式発表に先駆けて、新型EV「4 Eテック(4 E-Tech)」の予告画像を初めて公開した。

新型4 Eテックは小型の電動クロスオーバーで、長方形のグリルや分割式テールライトなど、2022年発表のコンセプトモデル「4Everトロフィー」のデザインを踏襲していることが確認された。

ルノー4 Eテックの予告画像
ルノー4 Eテックの予告画像    ルノー

また、開閉式ファブリックルーフ(オプション)を備えているほか、ルノー初のバックライト付きエンブレム(フロント)も採用されるという。

ルーフ後端のスポイラー、台形のクォーターウインドウ、ドア下部に彫られた3本のラインなど、1961年発売の初代ルノー4(キャトル)へのオマージュも豊富だ。

新型4 Eテックは、ハッチバックの5 Eテックとプラットフォームを共有する、全長4140mmのBセグメント・クロスオーバーだ。ルノーは「実用性に優れ、あらゆるニーズに対応できる用途性を備えている」と述べている。

パワートレインの詳細は不明だが、5 Eテックでは40kWhまたは52kWhのバッテリーを搭載可能で、モーター出力も95ps、122ps、150psと複数用意されている。クロスオーバーの4 Eテックでは、モーターを2基使用した四輪駆動モデルも導入されるかもしれない。

新型4 Eテックの生産は、フランス北部にあるルノーのエレクトリシティ拠点で来年夏に開始される見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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