【部屋ごと出かける】日産MYROOMシリーズに「NV200バネット」が追加 年内の発売を予定

公開 : 2024.10.02 06:45

10月1日、日産自動車は『NV200バネットMYROOM(マイルーム)』を発表。12月からの発売を予定しています。篠原政明が解説します。

インドア志向の癒やし系ユーザーがターゲット

10月1日、日産自動車(以下、日産)は『NV200バネットMYROOM(マイルーム)』を発表。12月からの発売を予定している。

NV200バネットMYROOM(以下、バネットMYROOM)は、昨年11月に発売して好評を博した特別仕様車『キャラバンMYROOM Launch edition(ローンチエディション)』、そして今年7月にカタログモデルとなった『キャラバンMYROOM』に続く、車中泊に対応したMYROOMシリーズの新たなモデルだ。

日産NV200バネットMYROOM(マイルーム)を発表。
日産NV200バネットMYROOM(マイルーム)を発表。    日産

じつは、日産にはMYROOMシリーズとは別に車中泊に対応した『マルチベッド』というシリーズも、キャラバンやNV200バネットに設定して展開している。両車の違いは、マルチベッドがアウトドア志向のアクティブ系カスタマーをターゲットにしているのに対し、MYROOMではインドア志向の癒やし系カスタマーがターゲットとなっている。

MYROOMシリーズのコンセプトは「MYROOM into the nature」。自分のお気に入りの部屋ごと自然の中に持ち込んでリラックスできるクルマ。つまり、クルマで出かけるのではなく、部屋にタイヤがついていて、部屋ごと出かけるイメージだという。

しかも、キャラバンMYROOMでは比較的ゆとりのあるサイズのため家族での使用も想定しているが、バネットMYROOMではソロ活でも楽しめ、ふたりまでで使うのがちょうど良いサイズで、安心感や居心地の良さを与えることを目指している。

ベース車は、バンDX。したがって4ナンバー登録となる。エンジンは1.6Lで、2WDはCVT、4WDは4速ATとの組み合わせとなる。車両価格は、2WDが464万3100円、4WDが496万7600円だ。

発売は今年12月からの予定だが、10月1日の発表以降、地方のキャンピングカーショーやジャパンキャンピングカーショーに出展予定だ。まずは10月26日・27日の大阪キャンピングカーフェア2024で初お披露目される予定だ。

より「マイルーム」らしさにあふれたインテリア

それでは、バネットMYROOMの概要を紹介していこう。

ボディカラーは、ミッドナイトブラック、ホワイト、ダークメタルグレーの他に、サンドベージュ/ホワイトのMYROOM専用ツートンも設定。スライドドア/リアサイド/バックドア/スライドガラスウインドウ(両側)にはプライバシーガラスを採用し、ブラックのスチールホイールが足元を引き締める。リアクオーターウインドウ/バックドア用のMYROOMステッカーはディーラーオプション設定される。

日産NV200バネットMYROOM(マイルーム)を発表。
日産NV200バネットMYROOM(マイルーム)を発表。    日産

木目調ステッカーが貼られたインテリアでは、ヘリンボーン生地の平置きベッドと2 in 1リアシート、スライドテーブルを設置し、バックドアやスライドドアもトリムされて、室内を広く感じさせる。天井のウッドルーフパネルはスポット照明付きで、ルーフサイドにも間接照明が備わる。AC100V外部給電システムと停車時換気システムも標準装備。カーテンはオプションとなる。

ベッド上の高さは953mmあり、大人がベッドに座っても頭がぶつからない高さを確保。ベッド下も260mmの高さがあり、1000Whクラスまでのポータブルバッテリーや買い物かごなどが積載可能だ。ベッドは長さ1840×幅1200mmのセミダブル幅で、両側の壁面には十分な収納スペースもある。

2 in 1のリアシートは、座面を前側に起こして背もたれを前側に倒すと停車時には後ろ向きのソファになり、背もたれを後ろに倒せばベッドとして活用できる、なかなかの優れものだ。

また、2WDには積載に応じバネ乗数が変化するコンフォートサスペンションを採用。リアシートの乗員にも乗用車ライクな快適な乗り心地が得られるようなセッティングとなっている。

なお、ベース車のNV200バネットは今年7月に一部仕様向上され、踏み間違い衝突防止アシストやバックソナー、インテリジェントDA(ふらつき警報)といった運転支援装備や、7インチのアドバンスドライブアシスト・カラーディスプレイといった快適装備も設定。もちろん、これらはバネットMYROOMにも備わっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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