キア・ソレントKX4
公開 : 2015.01.21 23:20 更新 : 2021.03.05 21:37
■どんな感じ?
まず第一に先代より明らかに大きくなっている。土台の大半は先代と共通であるものの、ソレント用にホイールベースを80mm延長することにより、全長は95mm長い4780mmに達している。
横幅もややワイドになり、全高はわずかながらに低くなっている。だからといって天地方向のスペースが小さくなっているというような事態には陥っておらず、足元のスペースともにまったく不満はない。
サスペンションは既になじみのものを流用している一方で、そのマウント方法はソレント専用のものとなっている。また正確性向上のために、電制ステアリングのサーボ・モーターはコラムからラック部に移動済みだ。
他にも防音材がこれまでの2倍の量に増やされるなど、より静かにスムーズに運転できるよう随所に工夫が凝らされている。英国の道でのマナーを後ほどきちんとみる必要があるが、既に期待して良さそうな完成度である。
特にステアリングは大きく進化していることがわかる。ハンドリング・バイアスは穏やかなアンダーステアに振っている(雨の日ならば標準のESPのおかげで限界まで簡単にもっていける)うえ、ドライ路面における粘り強さはかなりのものだからだ。
ブレーキの制動力にも何ら問題はなく、些細な調整にも真摯に応えてくれる点もありがたい。
エンジンは非常になめらかで、回転域に対する柔軟性もたかい。クルーズ時の車内も静かで、エンジンそのものが発するノイズの類も極力抑えられていることがよくわかる。