【いまやブランドの稼ぎ頭に】シトロエン・ベルランゴが大きく進化 導入記念の特別仕様車も

公開 : 2024.10.05 14:25

アップデートされたインテリア

新型では各部のデジタル化と、運転支援装備の充実が進化した部分だ。

ダッシュボードの形状は従来型を受け継ぐが、アナログ式だった計器類はフルデジタル化された。ブラックを基調にするが、コンソールやドアハンドルをグレーにし、落ち着いた雰囲気に仕上げられている。

新型となったシトロエン・ベルランゴ。
新型となったシトロエンベルランゴ。    上野和秀

ダッシュ中央のタッチスクリーンは8インチから10インチに拡大され、オーナー自身でソフトウエアのアップデートが可能になった。このほかスマートフォンアプリの機能をシームレスに活用できるほか、Car Play/Android Autoに対応したタイプCのUSBコネクターが設けられた 。

ステアリングホイールは下部がフラットな楕円形とされると共に、軽快な2スポークデザインに変わり、ステアリング・ヒーターが新たに採用。このほか円型だったシフトセレクターが、C5と同様の直動式のトグルタイプに変えられている。

5人乗りには、リアシートの頭上まで広がり、圧倒的な開放感をもたらすパノラミックガラスルーフと多機能ルーフストレージをひとつにしたモジュトップを受け継ぐ。

ラゲッジ容量は5人乗りが定員乗車時で597L、2列目格納状態で2126L、7人乗りは3列目格納時で850L、2列目を畳めば2693Lという広大なスペースがそのまま引き継がれた。また7人乗りは助手席まで畳めば3060mmの長尺物が積める収容力がある。

今回のマイナーチェンジでは運転支援機能が充実した。アクティブ・クルーズ・コントロールは(ACC)ミリ波レーダーの追加により性能が向上し、停止後3秒以内の再発進が可能となった。更にレーンポジショニング・アシストを追加。

これまでの衝突被害軽減ブレーキ、レーンキープアシスト、ブラインドスポットモニター、トップリアビジョン機能付バックカメラも備わり、先進運転支援システムに抜かりはない。

新型導入を記念した特別仕様車を用意

新型ベルランゴの価格は、2列シート5人乗りが439万円(税込)、3列シート7人乗りは457万円(税込)と発表された。

このほか新型導入を記念した特別仕様車、ベルランゴ・マックスXTRローンチ・エディションが発売される。注目したいのはすでにC3エアクロスやC4、C5 Xで好評の、シトロエン独自のアドバンスト・コンフォートシートが装備されたことだ。

新型となったシトロエン・ベルランゴ。
新型となったシトロエン・ベルランゴ。    上野和秀

このほか17インチ・ホイール、フロント/リア・スキッドプレート、専用カラー・ダッシュボードが採用され、ボディカラーはブルー・キアマのみとなる。価格は457万2500円(税込)。

新型ベルランゴのデビューを記念して有明ガーデンギャラリーで「ニュー・ベルランゴ・シティ・キャンプ・エリア」が10月6日(10:00~18:00)まで開催されている。新型ベルランゴの展示に加え、オリジナル・グッズの販売や、シトロエン・オーナー限定プレゼント、アンケート回答プレゼント、オリジナル・ランタンづくりなどを用意。

新型ベルランゴをいち早く確認したい方には必見のイベントとなろう。イベントの詳細についてはシトロエンのホームページでご確認を。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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