【モデューロ・ブランド30周年】ドリキンを招いたスペシャルトークショーも開催 ホンダファン必見

公開 : 2024.10.06 07:05

ホンダは9月24日~30日までの日程で、ホンダ・ウエルカムプラザ青山にて、モデューロ・ブランドの30周年を記念した特別展示を実施しました。ドリキンもゲストとして登場しスペシャルトークショーを開催しています。

Modulo 30th Anniversary スペシャルトークショーを開催

ホンダ純正用品のメーカーであるホンダアクセスが、9月24日~30日までの日程で、ホンダ・ウエルカムプラザ青山にて、モデューロ・ブランドの30周年を記念した特別展示を実施。

9月29日に、モデューロ開発アドバイザーの土屋圭市氏をゲストとしたスペシャルトークショーが開催された。

来場者だけに披露された土屋氏と福田氏によるオフレコの話は興味深かった。
来場者だけに披露された土屋氏と福田氏によるオフレコの話は興味深かった。    高桑秀典

ホンダアクセスからOBで元モデューロ開発統括の福田正剛氏、シビックのテールゲートスポイラー開発者である山崎純平氏も登壇したトークショー。MCを務めたのはモータースポーツアナウンサーのピエール北川氏とカーライフジャーナリストのまるも亜希子さんだ。

豪華なメンバーによる秘話を期待して、悪天候だったにもかかわらず176名ものホンダ好きが来場。立ち見も出るような大盛況ぶりとなった。
ホンダアクセスが1994年から手がけてきたモデューロは、走りを極めたカスタマイズブランドで、ホンダ純正のアルミホイールブランドとして誕生し、後に商品領域をエアロパーツやサスペンションなどにも拡大。

デザイナーや設計者が走行性能の向上に傾注し、スポーティをコンセプトとして走りを磨き上げている。

その過程の中で実効空力エアロパーツや剛性最適化アルミホイールといった、ホンダアクセス独自の技術が生まれた。ホンダ純正コンプリートカーのモデューロXシリーズの開発によって技術はさらに磨かれ、そのノウハウが現在に至るまで受け継がれている。

数字に頼ることなく実走テストの現場でどう感じるかを大切にしている

2008年からモデューロの開発に携わっている土屋氏は、当初はTRDやニスモのようなものをホンダで、というところからスタートし、実効空力を提唱したエアロパーツを搭載しようという話が初めて出たのはシビック・タイプRのFD2型からであったというエピソードを披露。

ホンダアクセスのスタッフは数字に頼らない人が多く、とにかく、みんな走る、とも話してくれた。

2008年登場のSports Moduloシビック・タイプRが実効空力を初めて提唱したエアロを搭載。
2008年登場のSports Moduloシビック・タイプRが実効空力を初めて提唱したエアロを搭載。    高桑秀典

「人間の感覚に合う合わないは走ってみないと分からないので、走るわけです。現場でどう感じるかを大切にしていますね。レースの世界で空力は、コーナーを速く走り、ドライバーに余計な仕事をさせないようにするためのものですが、モデューロは違います。買い物に行くために愛車を走らせ、あっ、これ、前と違うね、上質なクルマになった、と普通の人が分かる空力を実現しています」

福田氏によると、初代NSXの開発時に空力のキモを覚えたそうで、さらにS2000でノーマル然とした外観で前後のリフトバランスと操る楽しさを追求した際のノウハウが、現在のホンダアクセスにおけるモノづくりにも受け継がれているそうだ。

そして、各方面で話題となっている実効空力デバイス『シェブロン』に着目するようになった理由については、このように話してくれた。

「メカ好きの女性エンジニアがコレどうでしょう? って持ってきて、走ってみたら無音になり、その効果が実効空力をやるときにマッチすることが分かりました」

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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