「風の丘」で眠る何千台ものクルマたち 家族経営の巨大ジャンクヤードで見つけた珍しい宝物 40選 後編

公開 : 2024.11.02 18:25

シボレー・ベルエア(1965年)

この1965年型シボレーは、何十年も動かされていないが、完全に沈黙しているわけではない。我々が取材している間、裂けたヘッドライニングが風に揺れて、かなりの騒ぎを起こしていた。ここがウィンディヒル(風の丘)とは呼ばれる理由がよく分かる。

このベルエアの4ドア・セダンは27万1000台ほど販売され、その大半は8気筒エンジンを搭載していた。

シボレー・ベルエア(1965年)
シボレー・ベルエア(1965年)

フォード(1951年)

この1951年型フォードはヤードの入口に停めてあった。ルーフに書かれた新しい文字から判断すると、持ち込まれたのはつい最近のことだろう。おそらく1970年代から走っていないと思われるが、オリジナルのV8エンジンとオーバードライブ・トランスミッションが残されている。

フォード(1951年)
フォード(1951年)

キャデラック(1957年)

この1957年型キャデラックの4ドア・ハードトップは、心臓と魂が引き抜かれている。失われた6.0L V8は、かつて0-97km/h加速10.6秒、理論上の最高速度は190km/hを誇った。もちろん、平均4.3km/lと謳われる燃費に近づけるためには、もっと穏やかに扱いたいところだが……。

最後に

何か欲しい部品があったら、ウィンディヒル・オートパーツに電話をしてほしい。インターネットで「Windy Hill Auto Parts」と検索すれば、このヤードのウェブサイトがヒットするだろう。海外への発送は難しいかもしれないが(要確認)、少なくとも米国48州には発送してくれる。このヤードにはまだまだ掘り出し物がたくさんあったので、機会があれば(そしてご要望があれば)再び特集記事をお届けしたい。

キャデラック(1957年)
キャデラック(1957年)

原文:Will Shiers

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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