【開設100周年】自動車業界に革命をもたらしたテストコース 「20」の事実をご紹介
公開 : 2024.10.09 07:05
革新の100年:
GMで発明され、ミルフォード・プルービング・グラウンド・テストコースで命を吹き込まれた注目すべき自動車技術革新を、いくつかご紹介する。
・1934年、最初の車両横転試験が実施された。現在、屋内横転試験施設では、車両を横に倒したり、逆さまにしたり、一回転させたりといったことができる。
・ガードレールがミルフォード・プルービング・グラウンド・テストコースで初めて開発されたのは、制御不能になった車両が対向車線にはみ出すのを防ぐためで、現在は130マイル以上のガードレールが設置されています。
・1930年代、GMのエンジニアは初の量産型のオートマチック・トランスミッション、ハイドラマチックを開発し、テストコースで大規模な路上テストを行った。
・GMは1939年の万国博覧会において「フューチュラマ」と呼ばれる展示の中で、最初の自律走行車のコンセプトカーを披露。また1950年代までに、コースの円形テストトラックに埋め込まれたケーブルを追従する自動運転シボレーの試験を行っており、さらにGMとクルーズは2016年、初めての完全自律走行車「シボレー・ボルト」のテストを開始した。
・1953年、GMは初代「シボレー・コルベット」を発表。以来、1064馬力の2025年型「コルベットZR1」を含め、すべてのコルベットがミルフォード・プルービング・グラウンド・テストコースで車両テストされてきた。
・テストコースで開発され、1969年に導入された「インファントラブシート」は、後のチャイルドシートのモデルとなった。
・GMは、内燃機関から排出される有毒ガスを削減する触媒コンバーターの発明により、走行時の排出ガスを削減した。さらに1975年までにGMの米国およびカナダ製のすべてのガソリン車に触媒コンバーターが搭載された。
・元来、空軍が射出座席の試験用に開発した衝突試験用ダミーを使って、GMは何千回もの衝突試験を実施。身長5フィート9インチ、体重173ポンドの「ハイブリッドIII型」は、世界で最も広く使用されている衝突試験用ダミーモデルとなった。
・エンジニアたちは、業界を変える新しい安全性のアイデアを持っていた。それは、ドライバーに車両を降りる前に後部座席を確認するよう注意を促す車両システムで、テストコースでの試験を経て、GMはまず2017年型「GMCアカディア」にこのリアシート・リマインダー機能を搭載した。
・GMは、対応道路で使用するための世界初のハンズフリー運転支援技術「スーパークルーズ」を開発。ミルフォード・プルービング・グラウンド・テストコースで試験をして、2018年型「キャデラックCT6」に初めて搭載されたこの技術は、車載カメラ、センサー、LiDARからのデータとドライバーの注意を監視するシステムを使用する。2024年、GMはスーパークルーズのネットワークを2025年末までに米国とカナダで約75万マイルの道路に拡大すると発表した。