【2050年のホンダの姿】「ホンダレポート2024」

公開 : 2024.10.08 07:35

ホンダの沿革やスポーツ活動もトピックとして紹介

財務や環境といった、クルマ好きには肩が凝る? 話ばかりで展開しているようにも思われるが、レポートの末尾には、ホンダのチャレンジ精神や夢の広がりを体現する、沿革・スポーツ活動をトピックとして紹介している。

ホンダは、2023年に創立75周年を迎えたが、そのチャレンジの軌跡を年表として紹介している。1948年に本田宗一郎が本田技研工業株式会社を設立してから、2023年にシビック タイプRがニュルブルクリンクでFFモデルの最速ラップタイムを記録したことまで、見開き(2ページ)で年代(10年)ごとにホンダの軌跡を紹介している。

ホンダ

当時をイメージした手描き風のイラストや、四輪、二輪、パワープロダクツのさまざまな製品、人物などの写真も豊富に掲載され、また当時の世相なども書かれており、これを眺めているだけでも、ホンダと日本、そして世界の75年の流れを知ることができ、なかなか楽しい。

さらに、ホンダの創業期からの変わらぬチャレンジ精神を体現する取り組みとして、F1初参戦から60周年となるモータースポーツ活動と、スポーツ活動を通じて人々の挑戦を後押しすることを目指す企業スポーツ活動をトピックとして紹介している。

モータースポーツでは、2026年から再び参戦するF1についてや、インディ500で2勝をあげた佐藤琢磨選手や現役F1レーシングドライバーの角田裕毅選手のコメントなども掲載されている。

企業スポーツ活動では、ニューイヤー駅伝などで活躍している陸上部をはじめ、三重ホンダヒート(ラグビー)、硬式野球部、ホンダFC(サッカー)、ホンダリベルタ(ソフトボール)といった公式スポーツクラブから、国内外で活躍するさまざまなアスリートの「夢の実現」をサポートしている。さらに、熱気球グランプリや大分国際車いすマラソン、スタンレーレディスホンダゴルフトーナメントといった大会の協賛も行っている。

クルマやオートバイだけじゃない、ホンダってどんな会社なの? ということを、このレポートで認識してみることは、ホンダファンはもちろんクルマ好きにとって、けっこう有益なのではないかと思われる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。

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