こんなにあったの? 「普通」とは一味違う優雅なシューティングブレーク 21選
公開 : 2024.11.03 18:05
オーグル・トリプレックスGTS
GTSは、調光ガラスのサンディム・ガラス(Sundym glass)を披露するために、トリプレックス・ガラス社の依頼を受けてオーグルが製作したシューティングブレークだ。
ルーフの前半分とリアのサイドウィンドウに曲面ガラスを採用し、1965年のロンドン・モーターショーで観衆を沸かせた。その後も複数のショーに登場する予定だったが、英国のエディンバラ公の専用車としてリクエストされ、2年間使用されることになった。
アストン マーティンEG
このワンオフのアストン マーティンEGの流麗なラインは、ヴァンキッシュをベースとしている。フランチェスコ・ボニオーロ氏がデザインし、「EG」という車名は初代オーナーのイニシャルに由来する。
ベース車より600mm長く、リアハッチからウッド張りのトランクに素早くアクセスできる。ルーフには調光ガラスのイソライト(Isolite)によるパノラミックパネルが装備され、スイッチ1つでキャビンを明るくしたり、暗くしたりすることができる。
ボルボ1800 ES
ボルボといえばステーションワゴン、というイメージはもう古いのかもしれない。しかし、この1800 ESは、今日我々がよく知るボルボのワゴンの先駆者とも言える1台である。
モデル存続のために旧式化した1800クーペをシューティングブレークに変えるという大胆な決断だったが、見事に成功し、1971年から1973年にかけて8077台が販売された。1枚ガラスのリアハッチは当時としては斬新で、1986年の480 ESで再び採用された。
リライアント・シミター
リライアントは、前述のオーグルGTSの成功にいち早く着目し、クーペのシミターをベースとするシューティングブレークを作ることにした。1968年、オーグルのトム・カレン氏のデザイン協力を得て、独自のGTEを開発した。
4座の独立シートと大きなトランクを備えたシミターGTEは、フォードから供給された3.0L V6エンジンによる力強いパフォーマンスも手伝って、たちまち大ヒットとなった。熱心なファンの1人が英国のアン王女で、リライアントの歴史にさらなる華やかさを添えた。
フェラーリ・デイトナ
フェラーリ・デイトナ・シューティングブレークは複雑な血統を持つため、一歩間違えれば混乱したデザインに終わっていたかもしれない。しかし、イタリアのメカニカル、裕福な米国人オーナー、そして英国のコーチビルドによって、非常に衝撃的なフォルムが完成した。
米国のボブ・ギトルマン氏が依頼し、英国のパンサー・ウエストウインズが実現させた1台だ。荷室へのアクセスはトップヒンジ式のガルウィング・ガラスパネルからだが、ウッドとレザーで覆われたコンパートメントにあまり大きなスペースは期待できない。