こんなにあったの? 「普通」とは一味違う優雅なシューティングブレーク 21選

公開 : 2024.11.03 18:05

メルセデス・ベンツCLAシューティングブレーク

メルセデス・ベンツは、4ドア・クーペとシューティングブレークに対する世間の関心の高まりに敏感だった。2015年に発売されたCLAは、まさにそのタイミングにあった。

このモデルをシューティングブレークと名付けることで、トランクの荷室不足という問題を巧みに回避した。その代わり、CLAクーペよりも実用的なモデルとして位置づけられている。予算が許すなら、メルセデスAMG CLA 45が一番のお勧めだ。

メルセデス・ベンツCLAシューティングブレーク
メルセデス・ベンツCLAシューティングブレーク

メルセデス・ベンツCLSシューティングブレーク

CLSのラインナップにシューティングブレークが加わったのは第2世代から。特にAMG仕様では、その流麗な外観とアグレッシブな雰囲気で注目を集めた。

しかし、流線型ボディにもかかわらず、メルセデス・ベンツのステーションワゴンであることに変わりはなく、当時のアウディA6アバントやBMW5シリーズ・ツーリングよりも広い積載スペースを備えていた。

メルセデス・ベンツCLSシューティングブレーク
メルセデス・ベンツCLSシューティングブレーク

ベントレー・コンチネンタル・フライングスター

このベントレー・コンチネンタルをベースにしたシューティングブレークを製作する際、イタリアのコーチビルダー(カロッツェリア)であるトゥーリング・スーペルレッジェーラは、クーペボディではなくGTCコンバーチブルをベース車両に選んだ。

既存のルーフを交換するよりも、オープンカーからワンオフのワゴンを作る方が容易だからだ。イタリアの職人たちは、後部座席を折りたためば最大1200Lの荷物を積めるハンサムなワゴンを完成させた。

ベントレー・コンチネンタル・フライングスター
ベントレー・コンチネンタル・フライングスター

アウディ・シューティングブレーク

アウディが「シューティングブレーク」の名前を使ったコンセプトカーは複数ある。最初のモデルは2005年の東京モーターショーで発表され、後の第2世代TTに見られるデザイン要素の多くを予告するものだった。

しかし、長いルーフラインとテールゲートのおかげで、独特の外観を持っていた。量産化されるのではないかという噂もあったが、2007年に正式に否定された。

アウディ・シューティングブレーク
アウディ・シューティングブレーク

クエスト・テスラモデルS

クエスト・テスラ・モデルSシューティングブレークは、犬を乗せるスペースの必要性から開発されたものだ。これは、冒頭で紹介したようなシューティングのルーツである狩猟、魚釣り、射撃にさかのぼるものだが、電気自動車(EV)であるという点で非常に現代的な1台だ。

英国のコーチビルダー、クエストが製作したもので、延長されたルーフとハッチにカーボンファイバーを使用しているため、重量増加は標準のモデルSから12kgに抑えられている。

クエスト・テスラ・モデルS
クエスト・テスラ・モデルS

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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