【ロングセラーが新型に】メルセデス・ベンツVクラス 欧州のプレミアムミニバンがアップデート

公開 : 2024.10.10 11:45

インテリアデザイン

全モデルで前席のインテリアを刷新し、ワイドスクリーンコックピット、静電容量式の新ステアリングホイールを採用した。

V 220 d/V 220 d ロング/V 220 d エクストラロング(標準仕様)では全席本革シートを備え、新しく採用された「ダークグレイオープンポアオリーブウッドルックインテリアトリム」、AMGラインパッケージでは「カーボンルックインテリアトリム」を採用。

メルセデス・ベンツ新型Vクラス発表。
メルセデス・ベンツ新型Vクラス発表。

V 220 d エクスクルーシブ・ロング・プラチナムスイートおよびV 220 d エクスクルーシブ・エクストラロング・ブラックスイートには煌びやかな「アルミニウムインテリアトリム」と全席ナッパレザーシートが採用され、高級感あふれる空間を演出。

さらに、2列目にはエクスクルーシブシートを標準装備。フットレストが装備され、リクライニング機能、リラクゼーション機能、シートベンチレーター(シートヒーター機能含む)、ヘッドレストクッション・レッグレスト・フットレストのサポート、折りたたみ式テーブルを備え、長距離ドライブでも乗員に快適な空間を提供するという。

エクスクルーシブシートにはカップホルダー、USB-Cポート、スマートフォン用のトレイが組み込まれている。

多彩なシートアレンジ

全モデルで運転席、助手席を除いた2列5席の多彩なシートアレンジが出来ることも魅力の1つで、7人乗りで使用することはもちろん、後席を2座のみにして室内を広々と使ったショーファー・ドリブン仕様にしたり、2列目と3列目をすべて取り外して荷物を積載したりと、用途に合わせてアレンジすることが可能だ。

柔軟にシートアレンジに対応出来るよう設計されていながら、安全面も配慮されており、2列目および3列目を含むすべてのシートに3点式シートベルトが一体化され、センターエアバッグ、ウィンドウバッグ(リア)が全モデルで追加されたことに加え、電動スライドドアで後部座席の乗員も快適な乗り降りが可能となる。

ディスプレイ

先代モデルはコックピットディスプレイ:5.5インチ、メディアディスプレイ:10.25インチを採用していたが、新型ではコックピットディスプレイ、メディアディスプレイどちらも12.3インチのワイドディスプレイを採用し、メディアディスプレイはタッチスクリーン対応となった。またインストルメンタルクラスターは、先進的なインテリアデザインに生まれ変わっている。

より直感的な操作が可能なステアリングホイールを採用

ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性を有しており、静電容量式のステアリングホイールを採用し、従来はステアリングホイールにかかるトルクで判定していたアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知を、静電容量式にしたことで、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使用感を向上させた。

さらに、全モデル標準でステアリングを素早く温めることで快適性を高める「ステアリングヒーター」を装備する。

快適装備とその他機能

MBUXを標準装備

対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を標準装備。ボイスコントロールは「ハイ、メルセデス」をキーワードとして起動。

音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応し、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタン、センターコンソールにあるタッチパットでも様々な操作をすることができ、ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けることが可能となっている。

サスペンション

メルセデス・ベンツ新型Vクラス発表。
メルセデス・ベンツ新型Vクラス発表。

V 220 d には、従来通りの優れた乗り心地を提供する「アジリティ・コントロール・サスペンション」が装着され、その他4モデルでは、滑らかな乗り味を実現する「エアマティック・サスペンション」を新しく採用した。

デジタルルームミラー

V 220 d 以外のモデルではデジタルルームミラーを標準装備することで、後席の同乗者や大きな荷物で見えにくくなる車両後方の視界を補助する。

キーレススタート

先代モデルは、キーを回してエンジンを始動する方式であったが、新型Vクラスではボタン式となった。

ステアリングヒーター

快適性が向上するステアリングヒーターを標準装備。

アンビエントライト

従来は3色のアンビエントライトが新型では、64色になり一層、華やかな雰囲気を醸し出す。

直列4気筒クリーンディーゼルエンジンと9G-TRONICを採用 (全モデル)

新型Vクラス全モデルに、2L直列4気筒クリーンディーゼルエンジン「OM654」が搭載され、最高出力163ps/最大トルク38.75kg-mを発生。

振動、騒音も低減されており、快適なドライブを実現し、トランスミッションは全モデルに9速オートマティックトランスミッション「9Gトロニック」を採用。

1速から9速までの変速比幅が広いことから、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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