ヴォグゾール・アダム・グランド・スラム

公開 : 2015.01.22 23:50  更新 : 2017.05.29 18:29

■どんなクルマ?

ヴォグゾールの擁する小型ハッチであるアダムに、1.4ℓのターボ・ガソリン・ユニットと専用のボディ・キット、18インチの大径アロイ・ホイールを組み合わせたスポーティ・モデルが加わった。

グランド・スラムなるこのクルマが初めてお目見えしたのは昨年のジュネーブ・モータショーのこと。0-100km/hタイムは8.5秒、最高速度は200km/h、車両価格は£16,995(305万円)となっている。

エンジン・ブロックを鋳鉄製に、カムシャフトを中空にし、インテーク・マニフォールドを樹脂に置きかえることにより、乾燥重量は1178kgまで軽量化されているのだそうだ。

エンジンの出力もグランド・スラム専用に調整し直されており、1.4ℓの自然吸気ユニットに比べて最高出力が+50%、最大トルクが+70%ぶん増強している。

またダンパーとスプリングも専用設計となり、ブレーキは先代のコルサVXRと共用する。硬めのセッティングになっているのはフィアット595やフィエスタSTを見据えてのことなのだそうだ。

基準グレードのアダムは2013年の販売開始以来125,000台が売り上げられているのに対して、こちらはあくまでニッチ商品という立ち位置であるため、年間わずか750台の売上を目標にしているそうだ。

■どんな感じ?

見た目こそノーマルのアダムとあまり変わっていないけれど、もともとは大人しい性格だったアダムは明確な進化を遂げている。もちろんフィエスタSTのレベルには達していないものの、元気がよく楽しい印象だ。

今回走らせたのはポルトガルの首都リスボンを囲む山坂道。3000rpmあたりから心地よい音を奏でる設計の排気システムのおかげで自然と楽しい気持ちになれる。身のこなしは素早く、味付けはとてもスポーティだ。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事