パリ・モーターショー2024 レトロな最新EVから水素スーパーカーまで、注目の展示車両を一足先にピックアップ! 14日~開幕

公開 : 2024.10.13 18:05

復刻版ルノー4(キャトル)やアルファ・ロメオの新型ハイブリッド車、中国製の格安EVなど……。フランスで10月14日に開幕する「パリ・モーターショー2024」で注目したい展示をピックアップした。

人気モデルの復活から中国製EVまで

10月14日(月)から20日(日)にかけて、フランスで国際自動車ショー「パリ・モーターショー2024(正式名称:MONDIAL DE L’AUTO)」が開催される。2年に一度の開催で、地元企業を中心に数多くのメーカーが出展を表明している。

主役はルノー・グループで、6車種以上の新型車が発表される予定だ。アルピーヌ水素スーパーカーの進化形から、ルーマニア生まれの中型SUV、そして復刻版ルノー4(キャトル)まで多岐にわたる。

パリ・モーターショー2024で注目すべき展示をピックアップする。
パリ・モーターショー2024で注目すべき展示をピックアップする。

シトロエンはC4のマイナーチェンジモデルを発表する見込みで、プジョーからは航続距離を伸ばしたロングレンジ版のe-3008とe-5008が登場する。

アルファ・ロメオは新型ジュニアのハイブリッド仕様を、ミニは初めての高性能EVを披露する予定だ。

2022年の前回と同様、BYD、広州汽車(GAC)、シャオペン(小鵬/Xpeng)などの中国メーカーも数多く参加する。

ここでは、注目度の高い展示をピックアップして紹介したい。

アルファ・ロメオ・ジュニア・イブリダ

アルファ・ロメオの新型クロスオーバー、ジュニアのハイブリッド仕様として「イブリダ」が一般公開される。フィアット600やジープアベンジャーと同じ最高出力136psのマイルドハイブリッド・パワートレインを搭載する。

アルファ・ロメオ・ジュニア
アルファ・ロメオ・ジュニア

アルファ・ロメオ・トナーレ

ジュニアと並んで、2025年モデルのトナーレが発表される。変更点の詳細はまだ明らかではないが、ソフトウェア・アップグレードを受ける可能性が高く、インフォテインメント・システムの更新やプラグインハイブリッド(PHEV)モデルの航続距離延長が図られるだろう。

アルファ・ロメオ・トナーレ
アルファ・ロメオ・トナーレ

アルピーヌA390_βコンセプト

A390_βは、アルピーヌが来年導入する新型EVのコンセプトモデルであり、クーペのようなシルエットを持つ個性的なファストバックスタイルとなっている。スポーティな走りを重視し、ポルシェ・マカン・エレクトリックのライバルとなりそうだ。エクステリアのデザインはほとんど市販車に引き継がれるというが、斬新なインテリアデザインや未来的な車載技術の市販化は難しいかもしれない。

アルピーヌA390_βコンセプト
アルピーヌA390_βコンセプト

アルピーヌ・アルペングローHy6

アルピーヌによる水素燃焼エンジン搭載スーパーカーが、今年のパリで次の進化を遂げる。2022年のショーで初公開され、今年初めに改良型4気筒エンジンを使って初めてサーキットを走ったが、現在は特注のV6エンジンに切り替わっている。

アルピーヌは燃費向上を優先しているが(4気筒エンジンはレースペースで1回の燃料補給につき100km走行できると試算している)、最高出力も現在の340psから向上させる可能性が高い。

アルピーヌ・アルペングローHy4
アルピーヌ・アルペングローHy4

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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