パリ・モーターショー2024 レトロな最新EVから水素スーパーカーまで、注目の展示車両を一足先にピックアップ! 14日~開幕

公開 : 2024.10.13 18:05

モビライズ・デュオ

ルノー傘下のモビライズから、トゥイジーの実質的な後継車となる「デュオ」と呼ばれるモデルが登場する。都市部に特化したEVで、最高速度は80km、航続距離は最長160kmとなっている。来年に欧州で発売される予定で、価格は約1万ポンド(約190万円)から。

モビライズ・デュオ
モビライズ・デュオ

プジョーe-3008ロングレンジ & e-5008ロングレンジ

プジョーはパリ・モーターショーで、新型e-3008と新型e-5008のロングレンジモデルを発表する。既存のバッテリー(73kWh)より容量を増やした96.9kWhのバッテリーを搭載し、航続距離はe-3008で最長700km、e-5008で最長670kmとされている。

プジョーe-3008
プジョーe-3008

プジョーe-408

新型e-408の導入により、プジョーのEVラインナップが一通り揃った。58.2kWh(使用可能容量)のNMCバッテリーと、最高出力210psのモーターが採用され、航続距離は最長453kmを謳う。デザインに関しては、既存のエンジン搭載の408を踏襲している。

プジョーe-408
プジョーe-408

ルノー4 Eテック

ルノー4(キャトル)がいよいよ復活の時を迎える。ハッチバックのルノー5 Eテックと基本構造を共有するEVで、背が高く、ワイドなコンパクトSUVになると予想されている。

ルノー4 Eテックの予告画像
ルノー4 Eテックの予告画像

ルノー17エレクトリック・レストモッド x オラ・イト

1970年代に生産されていたクーペ、ルノー17が現代に復活した。最高出力270psの電気モーターとカーボンファイバー製シャシーを採用する、スポーティなEVコンセプトだ。フランス人デザイナー、オラ・イト(Ora Ito)氏とのコラボレーションで生まれ、オリジナルの17よりもわずかにワイド&ローだが、キャビン、ドア、窓など、多くの要素を受け継いでいるという。

ルノー17エレクトリック・レストモッド x オラ・イト
ルノー17エレクトリック・レストモッド x オラ・イト

ルノー・エンブレム

ルノーが提案する次世代のクーペSUV。水素燃料電池を動力源とし、長距離移動を可能にしながら、現在のガソリン車キャプチャーと比較してCO2排出量を90%削減できるという。実物大のモデルがパリ・モーターショーで公開されるが、インテリアを含めた完成形の発表は今月末まで待たなければならない。

ルノー・エンブレム
ルノー・エンブレム

ルノー・トゥインゴ

4(キャトル)の次にルノーが復活させるのは、トゥインゴだ。2026年発売予定で、パリではコンセプトカーが初めて一般公開される。

ルノー・トゥインゴ
ルノー・トゥインゴ

THK LSR-05

日本の自動車部品メーカーであるTHKが、EVプロトタイプ「LSR-05」をパリに持ち込む。インホイールモーターやワイヤレス充電など、THKの最新技術のショーケースとなっている。昨年の「ジャパンモビリティショー2023」に出展したが、欧州では今回が初公開となる。

デザインはSNデザインプラットフォーム社が手がけるが、同社の代表を務めるのは日産GT-Rのデザイナーとしても知られる中村史郎氏だ。

THK LSR-05
THK LSR-05

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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