【シャンパン・クーラーにソムリエの意見】ロールス・ロイス・ゴーストがシリーズIIに進化

公開 : 2024.10.15 06:25

エクステリア

シリーズIIは、これまで以上にロールス・ロイスの純粋でモノリシックなデザイン・アプローチに沿ったものとなっている。

フロントエンド

世界中の顧客から常に高い評価を受けているロールス・ロイスのデザイン・アイコン、イルミネーテッド・パンテオン・グリルが際立つ、クリーンで現代的なデザインに凝縮されている。

ロールス・ロイスはゴースト・シリーズIIを発表。
ロールス・ロイスはゴースト・シリーズIIを発表。

そのモダンな存在感は、刷新されたヘッドライトとデイタイム・ランニング・ライトのグラフィックに表れており、グリル下部からフロント・ウイングのエッジへと流れ、2148mmのゆったりとした車幅が強調される。

フロントエンドの下部はパンテオン・グリルの土台となり、さらに新しいクローム仕上げが加わり、スピリット・オブ・エクスタシー像を浮かび上がらせる台座となった。

リアビュー

新しいテールランプを採用し、サイドとリアがうまく調和している。このデザインはスペクターからインスピレーションを得たもので、表情豊かな2つの縦型ライト・パネルに、「RR」のモノグラムが控えめに刻まれた曲線のクローム・エレメントが描かれている。

新たに採用された22インチ、9スポークのホイールは、全面ポリッシュ仕上げまたは部分ポリッシュ仕上げから選択可能。どちらもゴースト・シリーズIIの現代的でありながら時代を超越したデザインをエレガントかつモダンに引き立て、その根底にあるポテンシャルを巧みに反映するという。

色彩を通して生まれる新たなムード

ゴースト・シリーズIIでは、既存の4万4000色を超えるプレタポルテ・カラーと、顧客だけの色をつくり出すことができるビスポーク・カラー・サービスに加え、デザイナーが新たにエクステリア・カラーを考案した。

「マスティク・ブルー」と名付けられたこのメタリック仕上げは、その名の由来となったカリブ海の島の色彩と華やかな魅力を表現しており、ガラスとマイカ・フレークを使用することで、熱帯の海に反射する陽光を思わせる煌めきを生み出している。

ロールス・ロイスはゴースト・シリーズIIを発表。
ロールス・ロイスはゴースト・シリーズIIを発表。

このカラーは、ドライバーに焦点をあてた初期のロールス・ロイスのひとつである1929年軽量型のファントムIIコンチネンタルのプロトタイプを参考にし、同様のブルーの色味に仕上げられている。

ファントムIIコンチネンタルはヘンリー・ロイスが個人的に使用するために作られたもので、当時は魚の鱗を粉砕して作られたパール・ペイントを採用した史上初の車のひとつであった。

この車は、1930年に開催された権威あるビアリッツ・コンクール・デレガンスで「プリ・ドヌール賞」を受賞している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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