【大胆さとインパクト】ロールス・ロイス・ゴースト・シリーズ IIにもブラック・バッジ同時発表

公開 : 2024.10.15 06:45

破壊的なマテリアルの組み合わせ

ブラック・バッジの顧客は、ゴースト・シリーズIIで選択可能となった新しいマテリアルを試すことができる。

たとえば、ロールス・ロイス独自の竹から作られた革新的なレーヨン生地「デュアリティ・ツイル」も選択でき、この大胆な新素材の開発は、ヘンリー・ロイス卿がかつて冬季を過ごしたヴィラ・ミモザに隣接する、コート・ダジュールの「地中海の庭園」に広がる広大な竹林からインスピレーションを得たものだ。

ロールス・ロイス・ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIを発表。
ロールス・ロイス・ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIを発表。

デュアリティ・ツイルには、創業者のイニシャル「R」を2つ重ね合わせて抽象的にデザインした「デュアリティ」グラフィックが刺繍されている。

インテリアの全域に施されたデュアリティ・ツイルには、最大220万のステッチと11マイルの糸を使用し、20時間もの工程を経て完成。

この精巧な素材は、51色の糸から選択できる大胆で外交的なコントラストの効いたカラーを選択することで、さらにインパクトのあるものにし、ブラック・バッジのこの素晴らしい仕上げの完成度を一層高めることができるという。

また、シート・レザーに小さな穴を開けて、ユニークなアートワークを施す革新的な現代工芸技術「プレースド・パーフォレーション」も選択可能だ。

パーフォレーションの大きさを変えることで奥行きを感じさせ、緻密で立体的なグラフィックを作り出し、最初の模様は、グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスの上空で変化する雲の形と影からインスピレーションを得たという。

この模様は0.8ミリメートルと1.2ミリメートルのパーフォレーションで構成され、その数は最大10万7000個にのぼり、そのひとつひとつを入念に確認することで絶対的な均一性が確保されている。

エンジニアリング

ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIでは、強力なV12エンジンがハイパワー設定で搭載されており、ゴースト・シリーズIIと比較して29ps高い出力と5.1kg-m高いトルクを発揮。

すべてのロールス・ロイス・ブラック・バッジ・モデルと同様に、ギア選択レバーにある「Low」ボタンを押すと、スロットルを90%まで踏み込んだ時にギアシフト速度が50%増加するほか、エグゾースト・システムの音量が絶妙に広がるなど、ブラック・バッジ・ゴーストに搭載された先進テクノロジーのロックが解除される。

ロールス・ロイス・ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIを発表。
ロールス・ロイス・ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIを発表。

これらの機能は、ロールス・ロイスのエフォートレスなドライビング体験を損なうことなく、ドラマチックさを演出する。

このさらなるパワーを活用するために、ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIには、ブラック・バッジ・プラナー・サスペンション・システムが採用された。

ゴースト・シリーズIIと同様、この評価の高いシャシー・テクノロジーには、フロント・サスペンション・アセンブリの上部に独自のアッパー・ウィッシュボーン・ダンパー・ユニットが組み込まれている。

このユニットは、連続可変の電子制御ショック・アブソーバーやセルフレベリング機構付きのエアストラット・アセンブリがフロントとリアとで連動し、ロールス・ロイス特有の魔法のじゅうたんの乗り心地「マジック・カーペット・ライド」をさらに素早く生み出す。

またドライバーの自信を高めるべく、車両から大きなパワーを引き出すブレーキのバイトポイントを引き上げ、ペダルトラベルを小さくした。これはロールス・ロイスならではの力強い表現を求める顧客の要望に直接応えるものだという。

高いアジリティによるラグジュアリーな体験

ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIは、ロールス・ロイスの比類のないビスポーク・サービスの恩恵を受けながら、同時に妥協のないV12エンジンとブランド独自の高度なシャシー・システムのドラマチックな表現を享受したいという、ロールス・ロイスのお客様の要望の高まりを反映している。

この卓越した最新モデルは、先代モデルの圧倒的な成功を礎として、ラグジュアリーなドライビング体験の大胆なビジョンを体現しているとロールス・ロイスは締めくくった。

ロールス・ロイス・ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIを発表。
ロールス・ロイス・ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIを発表。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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