【これからジャパンモビリティショーへ行く方へ】 知っておきたい出展内容と規模感

公開 : 2024.10.16 07:05

ワールドプレミアはないけれど、クルマ展示も見ておきたい

今回のJMSでは主役をスタートアップなどに譲った(?)感のある、自動車メーカーの出展内容も簡単に紹介しておこう。

トヨタ水素に関連した技術、日産はエネルギーマネジメントサービスや子守り支援ロボット、ホンダはスタートアップとのコラボを促進するプログラム、マツダは思想や研究開発、三菱はモビリティビジネスのパネル展示、スバルは価値づくりにつながる取り組み、スズキは燃料電池や電動の小型モビリティ、ダイハツは地域が抱える課題に対する研究開発、といった内容。各メーカーは自社の技術などを活用できる方法をスタートアップから募集したり、実証先や協働パートナーなどを募集している。

車両展示は少ないが、こちらのGRカローラ水素燃料レーシングカーのようになかなかお目にかかれないクルマも。
車両展示は少ないが、こちらのGRカローラ水素燃料レーシングカーのようになかなかお目にかかれないクルマも。    平井大介

もちろん、前述のように車両の展示もある。さすがにコンセプトカーのワールドプレミアといった出展はないが、三菱アウトランダーPHEV、ホンダCR-Ve:FCEVといったニューモデルから、GRカローラの水素燃料レーシングカー、スバルBRZのカーボンニュートラル燃料レーシングカー、マツダCX-80バイオフューエル、ワゴンR CBG(牛糞由来のバイオガス仕様)、商用車メーカーのEVトラックなど、なかなかお目にかかれないクルマが展示されている。

ジャパンモビリティショー・ビズウイーク2024は、正直、実車そのものにしか興味がない単なるクルマ好きの方が見に行っても、あまり面白くないかもしれない。しかし、これからのクルマがどうなっていくのか、クルマに関連した新たな技術や情報などを知っておきたいという人なら、見に行くことをオススメしたい。

なお、すぐ隣りではデジタルイノベーションの総合展である『CEATEC』(シーテック)」も同時開催されている。会場はホール2~8とかなりの規模になっており、こちらにも興味があるのなら、併せて見ておくと良いだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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