アルピーヌ新型「A110 Rウルティメ」初公開 エアロ盛り盛り「究極」の110台限定モデル

公開 : 2024.10.17 06:05

アルピーヌはA110の最も高性能な新モデル「A110 Rウルティメ」を公開した。最高出力350psの4気筒ターボを搭載し、ダウンフォースとシャシーを大幅強化。ルノー・グループ史上最も高価なモデルとなった。

公道走行可能なサーキットカー

アルピーヌは10月14日、フランスで開幕した『パリ・モーターショー2024』において新型「A110 Rウルティメ(A110 R Ultime)」を公開した。

A110のパフォーマンスを突き詰めた110台限定モデルで、価格は26万5000ユーロ(約4300万円)から。ルノー・グループがこれまでに販売した乗用車の中で最も高価である。

アルピーヌA110 Rウルティメ
アルピーヌA110 Rウルティメ    AUTOCAR

2.0L 4気筒ターボの最高出力は約50ps向上し、350psに達する。最大トルクも42.8kg-mに向上し、新しいローンチコントロール機能を使用すると0-100km/h加速をわずか3.8秒で駆け抜ける。

また、トルクの増加に対応するために新しいトランスミッション、特注のターボチャージャー、アクラポヴィッチ製チタンエグゾースト、オーリンズ製アジャスタブル・ダンパー(前後)、APレーシング製の高性能ブレーキシステムも装備されている。

特注のエアロ・パッケージは、既存のA110 Rと比較してトップスピードでのダウンフォースを160kg増加させるという。ミシュランPS2カップ・タイヤの装着と相まって、「コーナー進入、コーナリング、加速においてこれまで以上に俊敏になった」とされる。

アルピーヌF1ドライバーのエステバン・オコン選手がニュルブルクリンクでテストを行うなど、「正真正銘の公道走行可能なサーキットカー」を謳っている。

A110 Rウルティメは全車、アルピーヌのアトリエ・プログラムから内外装を自由にカスタマイズすることができる。

パリ・モーターショー2024で展示されている車両は、ヴィジョン・ブルーとアビス・ブルーの組み合わせでハンドペイントされ、「アトリエの可能性を示す特別な例」として内装が施された、15台限定のラ・ブルー(La Bleue)エディションである。

このラ・ブルー・エディションの価格は33万ユーロ(約5365万円)と、冒頭に述べたようにルノー・グループ史上最も高価な市販モデルであり、また現在フランスで生産されている乗用車の中ではブガッティ・シロンに次いで2番目に高価である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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