’サウンド・シンポーザー’ によりエンジン音を増幅させ、よりスポーティな味わいをくわえるのはディーゼル版も同様。このおかげで従来のサウンドは分かりかねるものの、耳に届く音に関しては楽しい気持ちになれる。

凹凸のいなしはブルー・オーバルを掲げるモデルの例に漏れず素晴らしい域に達している一方、ガソリン・モデルと同様に足元の味付けは硬め。高速域では苛立ちを覚えるほどの振動を伝えてくる点は、どうにも減点せざるを得ない。

■「買い」か?

従来のピリ辛なテイストをゆるめていない点は高評価に値する。ほんのわずかにパワー・デリバリーが穏やかになってはいるけれど、だからといって楽しさやバランスの良さはまったく損なわれていいない。

硬い乗り心地と航続可能距離を気にするならばゴルフGTDを購入するという手もあるにはあるが、少なくとも ’わざわざ’ フォーカスSTを選ぶだけの根拠(＝魅力)は確かに存在している。

(ウィル・ナイチンゲール)

フォード・フォーカス2.0 TDCi 185ST

価格	£22,195(396万円)
最高速度	217km/h
0-100km/h加速	8.1秒
燃費	23.8km/ℓ
CO2排出量	110g/km
乾燥重量	NA
エンジン	直列4気筒1997ccターボ・ディーゼル
最高出力	185ps/3500rpm
最大トルク	40.8kg-m/2000rpm
ギアボックス	6速マニュアル