【詳細データテスト】メルセデス・ベンツGクラス オンロードもソツない 燃費と加速には空力の壁あり

公開 : 2024.10.19 20:25

購入と維持 ★★★★★★☆☆☆☆

大部分がハンドメイドで、メルセデスの主流モデルほどコンポーネンツの共用がされていないため、Gクラスの価格は当然ながら高くなる。現在、もっとも安価なG450dが13万6690ポンド(約2652万円)で、今回のG500は14万6095ポンド(約2834万円)。通常モデルの英国仕様はすべてフル装備のAMGライン・プレミアムプラスで、オプションに追い金をする必要はないといっていい。

燃費には、凶悪な空力の影響が見て取れる。449psの6気筒ガソリンとしてはかなり高効率で、日常走行を想定した燃費は11.3km/Lと良好だ。しかし、これは最高80km/hまでのテストによるもので、高速道路を飛ばしたりすると悪化してしまう。それでも、平均8.7km/Lはまずまずの数値だ。

装備内容は充実しているが、価格は高くなる主な理由は、パーツ共用や大量生産が難しいため。また、空気抵抗が大きいので、速度を上げると燃費は落ちがちだ。
装備内容は充実しているが、価格は高くなる主な理由は、パーツ共用や大量生産が難しいため。また、空気抵抗が大きいので、速度を上げると燃費は落ちがちだ。    JOHN BRADSHAW

燃料タンクの容量は100L。航続距離は長くなるが、ハイオクを満タンにすると懐がかなり痛む。

記事に関わった人々

  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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