欧州最大級の自動車見本市『パリ・モーターショー2024』振り返り 日本未導入の次世代モデルも多数

公開 : 2024.10.18 18:05

アルファ・ロメオジュニア・イブリダ

アルファ・ロメオの新型クロスオーバー、ジュニアのハイブリッド仕様として「ジュニア・イブリダ」が公開された。フィアット600やジープアベンジャーと同じ最高出力136psのマイルドハイブリッド・パワートレインを搭載する。

アルファ・ロメオ・ジュニア・イブリダ
アルファ・ロメオ・ジュニア・イブリダ

アルファ・ロメオ・トナーレ

アルファ・ロメオはトナーレの2025年モデルを発表し、インテリアをリフレッシュした。センターコンソールはより洗練され、新しいロータリーギアセレクターが装備された。また、インストゥルメント・ディスプレイのレイアウトが変更され、PHEV独自のEV走行可能距離などの情報がより明確に表示されるようになった。

アルファ・ロメオ・トナーレ
アルファ・ロメオ・トナーレ

アルピーヌA110 Rウルティメ

良いものには必ず終わりが来る。アルピーヌの名高いスポーツカー、A110も例外ではない。欧州連合(EU)の新しい安全規制を受けて引退する予定だが、最後に過激な走りを見せてくれる。

「A110 Rウルティメ」は、最高出力が50psアップの350psとなり、アグレッシブなエアロキットにより、A110 Rに比べてダウンフォースが最大160kg増加する。生産台数はわずか110台で、価格はなんと26万5000ユーロ(約4300万円)から。カスタマイズでさらに7万ユーロ(約1300万円)上乗せできる。

アルピーヌA110 Rウルティメ
アルピーヌA110 Rウルティメ

アルピーヌA390_β

アルピーヌの野心的な成長戦略の要となるのは、この「5人乗りのA110」として構想された電動クロスオーバーだ。「A390_β」はコンセプト段階だが、量産化に向けた準備が80%整っているとも言われる先鋭的な外観を持つ。

アルピーヌA390_β
アルピーヌA390_β

アルピーヌ・アルペングローHy6

アルピーヌによる水素燃焼エンジン搭載スーパーカーが進化した。従来のオレカ製4気筒から、自社設計のまったく新しい3.5L V6へと換装。燃焼効率を優先し、最高出力を340psから740psへと大幅に向上させた。しかも9000rpmまで回転する。

アルピーヌ・アルペングローHy6
アルピーヌ・アルペングローHy6

アウディQ6スポーツバックeトロン

スタイリッシュな外観を手に入れた電動SUV「Q6スポーツバックeトロン」は、従来のQ6 eトロンよりも航続距離が24km長くなっている。これにより、後輪駆動モデル「パフォーマンス」の航続距離は656kmとなる。価格は6万5900ユーロ(約1075万円)から。

アウディQ6スポーツバックeトロン
アウディQ6スポーツバックeトロン

BYDシーライオン07

新型「シーラオン7」は、BYDが今後14か月の間に欧州に投入する6車種のうちの1つだ。テスラフォルクスワーゲンから市場シェアを奪おうとしている。

小型セダンのシールで使用されているプラットフォームの改良版をベースにしており、当初はツインモーター、四輪駆動のモデルが導入され、0-100km/h加速は4.5秒だ。今月後半に英国にも導入予定で、価格は約4万5000ポンド(約875万円)からとなる。

BYDシーライオン07
BYDシーライオン07

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事