欧州最大級の自動車見本市『パリ・モーターショー2024』振り返り 日本未導入の次世代モデルも多数

公開 : 2024.10.18 18:05

シトロエン ・アミ 改良新型

シトロエンの小さな都市型EV「アミ」は、発売4年にして大幅改良を受け、かつての2CVにインスパイアされた新しい外観を手に入れた。フロントフェンダーには通気孔のような溝、ヘッドライトのハウジングには黒い「まぶた」、そしてシトロエンの新しいロゴを備えている。しかし、中身は何も変わっていない。

シトロエン ・アミ 改良新型
シトロエン ・アミ 改良新型

シトロエンC4 改良新型

シトロエン「C4」と「C4 X」が改良を受け、新しい外観とパワートレインを獲得した。新たに最高出力100psのマイルドハイブリッド付きガソリンエンジンが追加されたが、従来の純ガソリンとマニュアル・トランスミッションは廃止された。納車は来年初頭に開始される予定で、価格は現行型とほぼ同等に設定される見込みだ。

シトロエンC4 改良新型
シトロエンC4 改良新型

シトロエンC5エアクロス・コンセプト

シトロエンのSUV「C5エアクロス」は、まもなくモデルチェンジを迎える予定で、新たに電動パワートレインを導入する。新型プジョー3008との兄弟車として、エアロダイナミクスを最優先し、先鋭的な新ルックを採用する。ショーではそのコンセプトモデルが披露された。

シトロエンC5エアクロス・コンセプト
シトロエンC5エアクロス・コンセプト

ダチア・ビッグスター

「ビッグスター」は、ダチアにとってこれまでで最大のモデルである。激戦区の欧州Cセグメントに殴り込みをかけるだけでなく、高級車ランドローバーディフェンダーをも視野に入れた、大胆な野望を抱いている。四輪駆動、タフなスタイリング、LEDヘッドライト、19インチ・アルミホイール、パワフルなハイブリッド・パワートレインなど、そのためのツールはすべて備えているようだ。

ダチア・ビッグスター
ダチア・ビッグスター

リープモーターB10

ステランティスが支援する中国ブランド、リープモーターは、初のグローバルモデルである電動クロスオーバー「B10」を公開した。ジープアベンジャーミニ・エースマン、ルノー4 Eテックのライバルとなるこのモデルは、来年英国で3万ポンド(約580万円)以下の価格で発売される予定だ。

リープモーターB10
リープモーターB10

ミニ・ジョン・クーパー・ワークスEV

ミニは、EVに初めてジョン・クーパー・ワークス仕様を導入する。クーパーEとエースマンの2台に、最高出力257psと最大トルク34.7kg-mをフロントマウントの電気モーターから発生させる。クーパーは0-62mph加速5.9秒、エースマンは同6.4秒だ。

ミニ・ジョン・クーパー・ワークスEV
ミニ・ジョン・クーパー・ワークスEV

モビライズ・デュオ

ルノー・トゥイジーが恋しいなら、もう悩む必要はない。モビライズ「デュオ」は、トゥイジーの精神的後継車であり、最新技術、より大きなバッテリー、より強力なモーターを備えている。バッテリーの容量は10.3kWhで、1回の充電で約160kmの走行が可能だ。旧型トゥイジーの100kmから大幅にアップグレードされている。

モビライズ・デュオ
モビライズ・デュオ

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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