【テーマはワインとチーズ?】 マツダ・ロードスター35周年記念車が富士で世界初公開!

公開 : 2024.10.20 08:25  更新 : 2024.10.20 08:47

10月19日~20日に富士スピードウェイで開催している『マツダファンフェスタ2024』で、『マツダ・ロードスター35周年記念車』が世界初公開されました。気になるモデル概要を高桑秀典が解説します。

35年間も先頭を走り続けてきた

マツダが販売しているライトウェイトスポーツカー、『ロードスター』が35周年を迎えた。

1989年にユーノス・ロードスターの名で登場し、初代NA型、2代目NB型、3代目NC型、4代目ND型へと進化。長きにわたって愛され続け、日本を代表するオープン2シーターとして、35年間も先頭を走り続けてきたのだ。

熟成極まる特別仕様車として『マツダ・ロードスター35周年記念車』を世界初公開。
熟成極まる特別仕様車として『マツダ・ロードスター35周年記念車』を世界初公開。    平井大介

熱心なファンを中心に、35周年記念モデルの登場が注目されていたが、10月19日~20日の会期で静岡県の富士スピードウェイにて開催している、『マツダファンフェスタ2024』にて、熟成極まる特別仕様車として『マツダ・ロードスター35周年記念車』を世界初公開。ロードスターとロードスターRFの両モデルで、ラインナップされることがアナウンスされた。

アンベール会場となったロードスター35周年記念イベントには、マツダ商品開発本部 主査の斎藤茂樹氏と、同社デザイン本部チーフデザイナーの岩内義人氏が登壇。ディテールとクルマに込めた想いについて解説してくれた。

ボディカラーは、マツダ独自の塗装技術である『匠塗』による特別塗装色となる『アーティザンレッドプレミアムメタリック』を採用。

内装色として組み合わされたのはスポーツタンで、フロアカーペット、35周年記念バッジ付の専用フロアマット、ステアリングスイッチ、シフトノブ/パーキングブレーキレバーステッチが同色となる。

熟成されたワイン色とチーズ的なソフトトップ

35周年ロゴが刻印されたヘッドレスト(エンボス加工)やダークレッドでのエアコンルーバー加飾(内側)も、ロードスター35周年記念車ならではの特別装備だ。ソフトトップ仕様のロードスターは16インチホイール、リトラクタブルハードトップ仕様のロードスターRFは17インチホイールとなる。

トークセッションで斎藤氏は、ロードスターが登場した1989年に入社したことを明かしつつ、「35周年を迎え、今回はヴィンテージ方向に振りました。これまでにないものができたと思います。女性にも大人にも乗ってもらいたい」と話した。

アーティザンレッドプレミアムメタリックと呼ばれるワインレッドに、ベージュのソフトトップを組み合わせた。
アーティザンレッドプレミアムメタリックと呼ばれるワインレッドに、ベージュのソフトトップを組み合わせた。    平井大介

また岩内氏は、「デザインのポイントは熟成。ロードスターとして35周年で、ND型としても10周年なので、いま、まさに熟成極まるということです。アーティザンレッドはワインが熟成された色なので、ワインに合うチーズのことを考えて、幌や内装色としてベージュをチョイスしました」と説明してくれた。

岩内氏によると、ベージュの幌はドリフトウッドという素材で、風合いのあるマテリアルとなっており、素材感も楽しめるそうだ。今回は、足もとまですべてスポーツタンにしている点もポイントだという。

キーシェルにもこだわり、こちらのカラーにもアーティザンレッドを用意。この日はアーティザンレッドをイメージしたカラーで塗られた1/43スケールモデルカー(ロードスター&ロードスターRF)も披露された。なお35周年記念車は台数限定ではなく、「手をあげた方、全員が買えるようになっています」(斎藤氏)とのことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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