【テーマはワインとチーズ?】 マツダ・ロードスター35周年記念車が富士で世界初公開!

公開 : 2024.10.20 08:25  更新 : 2024.10.20 08:47

「軽さは人の琴線に触れる」と教えられて開眼

入社当時FC型RX-7のオーナーだった斎藤氏は、当初ロードスターに興味がなかったらしいが、歴代ロードスターの開発主査として知られる貴島孝雄氏と出会い、「軽さは人の琴線に触れる」と教えられて開眼。誰でも気楽に乗れるロードスターの魅力にハマっていったそうだ。

そのように話してくれた斎藤氏は、昨年の秋にロードスターを購入。2019年に主査に就任した直後に買おうと思ったが、自分が企画したモデルを待とうと思い、オーナーになるまでの時間を要してしまったと釈明していた。

「クラシカルかつ上品なイメージのヴィンテージ路線を復活させたかった」とチーフデザイナーの岩内氏。
「クラシカルかつ上品なイメージのヴィンテージ路線を復活させたかった」とチーフデザイナーの岩内氏。    平井大介

自身が中学生だったときにロードスターがデビューしたという岩内氏は、NA時代から親しまれてきた”S=スポーティ”と”V=ヴィンテージ”というふたつの商品ラインが進化の過程で消えてしまったことがずっと気になっていた。そこで、2021年にチーフデザイナーに就任したときから、クラシカルかつ上品なイメージのヴィンテージ路線を復活させたかったそうだ。

イベントの最後に斎藤氏はND型ロードスターの今後について話してくれたが、さまざまな規制対応を実践しつつ誰もが乗って楽しいクルマとして進化させていくので、まだまだ次期型=NE型は登場しないとのことだった。

岩内氏は、今後、往年のロードスター・ファンも楽しめる懐かしいカラーコーディネートも考えていると話してくれた。どうやらかなり気が早いが、40周年記念モデルに向けての動きも注視していく必要がありそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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