スコダ・ファビア・エステート1.2 TSI 90 SE L
公開 : 2015.01.24 23:50 更新 : 2017.05.29 18:40
■どんなクルマ?
最新版のファビア・エステートを端的に表現するならば、広い室内と実用的なインテリア、安価なランニング・コストで運転できるよう設計された、魅力的なクルマといったところだろうか。
車体のベースとなるのは3台目のファビア・ハッチバック。したがって先代のファビアが用いたプラットフォームと、フォルクスワーゲ製の最新のMQBプラットフォームを組み合わせていることになる。
これが直接的にファビア・エステートの魅力に繋がっているのだけれど、他にも幅広く用意された装備品の数々や新エンジンの追加、エアロダイナミクスの改善、軽量化、車内スペースの向上など、改良は多岐にわたる。
■どんな感じ?
このページにおけるテスト対象はSE-Lグレード。90psを発生する4気筒1.2ℓTSIターボ・ガソリンをマニュアル・ギアボックスと組み合わせるフラッグシップ・モデルだ。
魅力に溢れているクルマだということが乗ってすぐにわかったのは、驚くほど優れたロード・マナーとターボ加給されるエンジンの、はちきれんばかりの元気の良さゆえ。
なかにはステアリングが軽すぎると感じる向きもあるかもしれないけれど、そのせいで車体の動きが鈍くなっているようなことはなく、正確性や豊富なフィードバックは健在だ。
標準装着されるXDS+ (電制ディファレンシャル・システム) のおかげでトラクションやグリップの不足に悩まされることもない。無理に入力を補正するのではなく、知らぬまにそっと手を差しのべてくれているかのようだ。