【若者はコンバーチブル推し?】 日韓W杯開催年に生まれた新人編集部員がコルベット初体験!
公開 : 2024.10.22 11:45 更新 : 2024.10.22 13:50
2020年にミドシップ・レイアウトを採用しデビューした8代目シボレー・コルベットに、E-Rayと呼ばれる電動化モデルが追加されました。その取材でコルベット初体験となった21歳新人編集部員オゴーが、その第一印象をレポートします。
ミドシップからのコルベット・デビュー
平成14年、日韓ワールドカップの開催やエンツォ・フェラーリのデビュー年。AUTOCAR JAPANの最若手編集部員である僕、オゴーが生まれたのも同じく2002年である。
今回、そんな僕のコルベット・デビューは、第8世代のC8。長年続いたフロントエンジン、リアドライブの方式を改め、世のハイパフォーマンスカーと同様にエンジンをリアミッドに移動したのがこのC8の特徴であり、センセーショナルなモデルとされる所以。”時代が変わった”モデルだ。
というわけで僕は、古き良き(?)FRのコルベットではなく、新時代のC8でコルベット・デビューを果たした。乗ったのはコンバーチブルと、これまた新時代のセンセーショナルなモデルであるE-Ray。コルベット初のミッドシップであるうえに、E-Rayは史上初のハイブリッドシステムで、史上初のAWDなのだ。人生初コルベットが史上初ミドシップで初ハイブリッドで初AWD……。
とにかく、これまでのコルベットとは別の乗り物のようだ。
フレンドリーなコンバーチブル、本気のE-Ray
一方のコンバーチブルはオレンジのボディカラーにタンレザーのインテリアを組み合わせ、そのインパクトの強さに目がくらんだ。よくわからないけど、なんかアメリカン! と思わずニヤつく。
見るからに”スーパーカー”なルックスなので、道行く小学生たちが「うわ! ランボルギーニがいるぞ!」と騒いでいて、これもミドシップ化の恩恵なのかなと思ったり。恩恵といえばもうひとつ、電動ハードトップを開ければ、後ろから伝統の6.2リッターV8 OHVの節度とライブ感のある音が楽しめることだ。
フロントにエンジンを搭載するクルマが圧倒的に多い中で、やはり頭の後ろからエンジンの音が聞こえるというのはクルマ好きにとっては”特別感”を伴う気持ちよさを味わえる。節度なんかいらない! という時は”Zモード”を起動すれば背中の後ろに火の玉があるような刺激を得られる。
一方、E-Rayは並べずともわかるワイドなボディで、収まるタイヤ幅はリアでなんと345! 外形も21インチなので見るからにアグレッシブ。そこそこ大きいはずのコンバーチブルが華奢に見えてくるほど。
フロントにはモーター、センターコンソールにはバッテリー類が収まっているということで、ボディはより屈強に、重量バランスも整っている印象を受ける。増大したパワーを受け止めるブレーキもカーボンセラミックへとレベルアップ。
ホイールのインチに起因するものだろう、荒い目地の路面ではコンバーチブルよりもE-Rayのほうが若干ハードだが、舗装の綺麗な高速道路ではずっしりとしたE-Rayのスタビリティが光る。攻め込んだ走りをするときには心強い安心感をもたらし、コンバーチブルでは躊躇してしまう領域へ容易に踏み込んでしまえる、別格の完成度であった。